埼玉県和光市にある和光市総合体育館を会場として、12月6日〜12日の日程で開催された、
第10回 アジアエアガン大会
和光市民の私は、この地元開催の国際試合に出場できて大変光栄でした。
和光市総合体育館の中はとても綺麗で、細かなところまでおもてなしの心を感じる空間となっていました。
仮設の射撃場は、とても集中しやすかったです。
この会場は関わって下さった皆さんの想いが作り上げたもので、選手が気持ちよくパフォーマンスに専念できる舞台にして下さり、心から感謝しています。
撃発動作を極める
その目標を掲げてから、もう随分と経ちました。
試合を重ねて練習で研究して、見た目はゆっくり、でも自分の中では確実なものを理解しながら進んでいました。
追求していた明確な課題は
スムーズな2ndコントロール
スムーズに引く為には、どうすれば良いのか
とにかく真正面から向き合っていました。
そして迎えた本番
2017.12.10
記録と記憶に残る瞬間が待っていました
遂に、金メダルを獲得しました
決勝得点 245.3点 アジア新記録
ラストは10.9
点数とか順位とか、全く気にしていない。
最終弾まで課題、課題でした。
もっとスムーズに発射したい
それを追求しながら構えるも、結果はファイナリストの誰よりも据銃時間を費やしてしまい、バランスを何とか保持しながらやっとの発射を繰り返す。
次の一発は、
今よりもスムーズに撃つ!
とにかく、その気持ちだけでした。
観覧席もハラハラしていたそうです
2ndを引ける時は多くなりましたが、まだ自分のタイミングで弾を出せませんでした。
あの決勝戦での10点は、どれだけ真剣に向き合ったかを採点してもらったと私は受け止めています。
本選スコアは、1シリーズ目に8点や7点に飛ばしてしまったものの、後半は時間に追われつつも抱えている課題だけに集中。
【あ、今回は厳しそう…】
誰もがそう思ってしまいそうなスタート。
でもこの8点と7点のおかげで、
ハッキリと意識改善項目を見出せ、向き合っていた課題にこの要素をプラスして制限時間ギリギリで撃ち切り決勝戦へコマを進めました。
この時の私は、
何でもプラスに変えていた気がします
前日のPET(Pre-Event Training)では、本番前なのに自分のレベルがピークに到達してしまい、どうやって本番を迎えようか少し戸惑いましたが、どんなメンタル状態でもやる事は一緒なので、やるしかない。
まさかの7点をプラスに捉えることができたのは、
自分の射撃は
間違っていないと信じたから
撃った過去の出来事は引きずらない。
大切なのは未来の一発。
やろうとしていることを、集中してやる!!
思い通りに出来たり出来なかったり、まだ確信が持てない微妙な後味を残した形ではありました。
メンタルがどうとかではなく、
この明確な課題を解決することだけを考えました
勝因は何ですか?と質問されたら、明確な課題を解決することに集中したからですと答えます。
スムーズに発射できなかったことが悔しくて、試合後は頂いた映像を何度も何度も観て解析。
自分の射撃の欠点を探す。視点を変えて分析です。
理想と実際のイメージと感覚、その差を埋めたい。
課題というものは、
その時の自分に適切な問題として存在している。
ハッキリしていると、とても向き合いやすい。
解決していない課題は放置すると課題のままで存在し続け、いつまでも自分の成長を妨げる。
自分自身、先ずは課題をハッキリさせて、
どう向き合うかを選択する。
いつまでに解決するのか決めて、
理想の形を頭の中にイメージする。
目標は具体的になればなるほど、近付ける。
それは、明確に目標を見据えているので、全てがその目標を目指す体制をとるからである。
気持ちも技も身体も、迷わないで向かえる。
一番大切なのは、
本気でそれを行うこと
本気で向き合う
中途半端にしない。
逃げない、放置しない。
この大会では学んだことが多くて、
本番で通用したスキルも発見です
今現在治療の為入院しているので、
また日を改めてブログを更新します。
後編に続きます。
飛鳥交通株式会社
ライフル射撃 ピストル射手
小西 ゆかり