昨日、今日の2日間で共通テストが行われています。

1日目が終わり、英語に「クマムシ」、倫理に「親ガチャ」と、今年もいろいろと話題にあがっていますが、受験生たちが無事に2日間受験できていたらいいなと思います。

 

さて、私が定時制高校に勤めていることもあり、徐々に共通テストから縁遠くなっています。今年はまったくのノータッチだったのですが、昨年は少しだけ関わりを持たせていただきました。

 

実は、前任校で担任をしていた生徒たちが受験の年で、会場まで応援に行きました。バスの到着より早く会場へ行き、バスが来たら手を振って迎えて、「おはよう」や「大丈夫」などの声をかけて帰るだけだったのですが、やっぱり教え子たちに会えるのはうれしいものです。ちなみに2日目は、最後のテスト終了に合わせて会場へ向かい、お疲れ様と声をかえました。その時に、「先生数学が全然できませんでした」と言いながら泣き始めたことを思い出します。私は数学の教科担任も務めていたので、「ごめんね」と言葉を返すことしかできませんでした。おそらく、受験というプレッシャーで苦しかったであろう高校3年という1年間に関わってあげられなかったことを、心の底から悔しく思いました。

 

今年も、一人一人で見ていけば、いろいろなドラマがある2日間なのだと思います。ハッピーなドラマかそうでないドラマかはわかりませんが、子どもたちのそういった瞬間に立ち会えることこそ、教師の魅力です。

 

ちなみに、私の前で泣いていた生徒は、無事に第1志望校に推薦で合格しました。だからこそ、今嘆いている受験生、落ち込まずに前を向いて進んでください。きっと足を止めずに進み続ければ、光は見えてくるはずです。