協力コ-チの北垣です。

 2022年11月20日に開催される神戸マラソンは5年ぶりにペ-スセッタ-として復帰する予定です。サブスリ-をずっと担当していましたが、今年で59歳となり年齢に勝てませんので3時間30分を担当することになりました。

 過去7回走った経験から、2018年にランニング雑誌「クリ-ル」にコ-ス攻略ガイドの記事を書きましたので参考にしていただければと思います。

 

 ○海沿いを走るコ-ス 難所は37㎞から現れる!

 私は3時間のペ-スセッタ-を務める際に、あらかじめ皆さんに30㎞の通過は平均タイムよりも2分速い2時間6分で走ることを伝えています。これは30㎞からゴ-ルまでは自然にタイムが1分落ちること、残りの1分は37㎞から続く浜手バイパスの上りのロスを考慮しているためです。毎年、オ-バ-ペ-スで力を使い果たして浜手バイパスを歩くランナ-を何人も見ています。神戸のコ-スのマネジメントとして大事なことは、前半・中盤を省エネで効率よく、レ-ス後半にペ-スをあげる「ネガティブスピリット」で走りながら、いかに浜手バイパスの壁に対処していくかです。

 ○スタ-トから18㎞折り返し

 まず神戸市役所前をスタ-トして100mを過ぎると左折しますが、ここでほかのランナ-と接触しないように気をつけましょう。基本は平坦ですが、途中9㎞過ぎから13㎞まで細かいアップダウンがあるので、とにかく脚を使わないこと。集団の流れに乗って、省エネで走ることを心がけてください。また風が吹くときは西舞子折り返しまでは左前方からの向かい風、折り返し後は追い風になる傾向です。折り返しまでは自重して心のスタミナを後半戦に残すようにしてください。

 ○折り返し18㎞~37㎞浜手バイパスまで

 29㎞までは往路を戻ります。24㎞から28㎞も間、前半の細かいアップダウンが脚に効いてきますが、ここはうまく乗り切りたいところ。29㎞から37㎞の浜手前までは手前までは平坦なコ-スになるので、余力を確認しながらペ-スを安定させていきましょう。37㎞手前のハ-バ-ランドにかかると応援は最高潮。疲れがピ-クに向かいますが、大声援を味方に走り抜けましょう。

 ○浜手バイパスからゴ-ルまで

 最大の難局の浜手バイパス。バイパスに入る前に余力が残っていなければ、大幅なタイムロスにつながります。最初1㎞で15m登り、200m平坦になって、また約2㎞のだらだらの上りが続きます。スピ-ドが減速するのは仕方ないこと。この3㎞は気持ちを切らさないことが大切になります。40㎞を過ぎたところから約1㎞は下りになりますが、体をぶつけるような感覚で一気に走りましょう。ラスト1㎞は平坦。大観衆の中、次第にゴ-ルが見えてきます。最後の力を振り絞ってください。

 ○3時間~完走まで設定 ペ-スセッタ-を活用しよう

 神戸マラソンのペ-スセッタ-は、高校駅伝で活躍した報徳学園や西脇工業、須磨学園のOB、OGが担当しています。ランニング技術に優れ、毎年コンディションに合せたペ-スメイクを提供しますので、積極的に利用してください。

 

 ○神戸マラソンコ-ス図

 ⇒ コース情報 | 第10回神戸マラソン公式サイト (kobe-marathon.net)

 

 ○過去に神戸マラソンコ-ス攻略法の講習会を開催しました。そのテキストにコ-ス動画を掲載していますので参考にしてください。

 ⇒ 神戸マラソン攻略法 | 緑の風 (midorinokaze-run-run.jp)

 

 ○また私が神戸マラソンに向けてトレ-ニングを行なった成功例、失敗例を掲載していますので今後のみなさんのトレ-ニングに参考になれば幸いです。

 ⇒ 神戸マラソン練習実績 成功例 失敗例 | 緑の風 (midorinokaze-run-run.jp)

 

 ○緑の風のHP⇒ 緑の風 (midorinokaze-run-run.j