
サックスの整備において、怪我の功名はまーまーある。^_^
なんせ、軟物部品による絶妙なバランスが随所に存在することにおいて、管楽器の中では一番ではないかと思います^_^
タンポの数も多いけど、そのサイズが大小様々で、その一つ一つのバランスも重要。
そしてそれを支えるというかバックアップするバネやコルク、フェルト、あるいはオイルやグリスまでも絶妙にバランスを保つ役割を担ってますのでね。^_^
先日、今ほぼほぼメインに使っている正体不明のオールドアメリカンなテナー、通称プレデターのEキーの微調整をやろうと分解してる途中に1箇所、針バネが折れた。
なんせ古い楽器なので、いつどこのバネが折れてもおかしくない状況だけど、
本番中でなくて良かった^_^:
早速、在庫新品に取り換えましたが
この過程で別の調整箇所を発見。
E、Fキーと連動するキーだ、すなわちめちゃくちゃ重要な場所です。
Eキーと合わせて調整。
おかげで、
より低域サブトーンが出やすくなりました。^_^
ほぼ完璧じゃないか?このプレデター^_^
実質的妥協
実用的妥協
サックスリペア、ハワード先生のナイスな言葉です^_^
この世の機械製品に「完璧」はありません^_^:
がしかし、サックスリペアにおいては完璧を目指したいところ、
でも完璧を追求し過ぎると時間と労力がかかり過ぎて本来の目的である「プレイ」に及ばなくなる。
なので、ある程度のところで見切りをつける必要がありますな^_^
この「ある程度」は、経験を積まないとそうそう解るものじゃない^_^:
演奏と修理調整の場数、量をどれだけこなしたかで、差が出ますね^_^
この世には、理論や理屈だけで処理できるものもひょっとするとあるかも知れませんが、
大部分の事象はさらに「感と経験」がものをいう。
私の神様ブルースリー先生の深いお言葉、
「100種類の蹴りを知ってる者と、
1種類の蹴りを100回練習した者の違いだよ」
^_^
この世の全ては量稽古^_^
10月15日、進藤久明Live@AQUAホールお待ちしてます♪
前売りチケットは私まで^_^