
今朝ほど、約半年ほど滞在しておりました中国の古いテナーサックスPARROT No.6435が嫁いでいきました。
過去、何度も記事していますが手元から楽器が旅立つ朝は少し寂しい気持ちになる。(^^;)
最終チェックで音出しをしました。
リンク、メイヤー、ソロイストで吹きましたが、ソロイストDが何だか一番この楽器の魅力を引き立ててくれるマウスピースの様な気がした。
セルマーのBAとM6をかなり意識した設計だけど、なんせ握った感じがM7。そして重量感もM7。
だからなのか、音がとてもスイートな音がするのだ。
それを醸し出すのにリンクよりソロイストの方が良かった。
新しいオーナーさんとこでブリブリ鳴ってくれることを祈ります(^^)
楽器の修理と演奏を通じて感じるのは、「モノを大切にすること」だ。私なりにサックス版SDG'sを実践しているつもりです。
グシャッと潰れてたり、グニャっと曲がったりさえしていなければ、大抵のサックスを元気にしてあげることができます。
粗末に扱われた楽器や、寂しく放置された楽器を手にすると可哀そうな気持ちになります。
毎日(できれば頻繁に)吹いて、毎日触って、大切に扱っていると楽器は調子が良い。
特にサックスは構造上、故障・不具合の発生する度合いが高い楽器だ。
サックスに一番いいことは何だろうと考えると、やはり「吹くこと」にいきつく。
基礎練習でも、無意識な音出しでも、ジャズでもクラシックでも演歌でもロックでも何でもよいのでとにかく音を出すことだ。
このPARROTちゃん、
ソロイストを用いて出す低音域のサブトーンがメチャクチャ心地よかった。
そしてオクターブキー部のクリアランスが広めのせいかフラジオがよく当たるし、太かった。
元気に活動し続けてくれることを心より祈ります♪