つい昨今まで手元にあったサックスを含め4体。
左上は私の愛器M6。
左下は調整完了しまもなく後輩の元へ帰っていく予定のCONN、
右下はつい先日、嫁いでいった上海のBAコピー、
そして右上は中国の古い廉価版テナーPARROT。
このPARROTは、古きよきアメセルの美味しいところを模倣している、ある意味逸品です(^^)
ネックはバランスアクション風、
本体はマーク6風、
そして握った感じとサイズ感、重量感マーク7だ。
私の元へきたときには、解放のC#しか出ない、、、つまり全く機能しないサックスでした。
要所要所を修理し、ほぼほぼ完成ですが難関到来。。。
再低音Low-B♭でゲロゲロゲロゲローと雑音が入る。最初はサブトーンの共振かと思っていたがリハ現場で、尊敬するM先輩から
「なんか雑音のするばい。。。」
とご指摘を受けた。たしかに、言われて見てよくよく慎重にならすとヘリコプター音らしき雑音。
ヘリコプター音とはリペア業界では「どこかに微妙なタンポ閉じ不全あり」の状態の音だ。
しかし、タンポはほぼ完璧に閉じている、、、
そんな中、色んなテストをやった結果、わかりました。
Low-D#のバネが弱く、再低音の音圧と振動に負けてしまい、このときタンポが振動で浮いてしまっている状態の様子。
どうりで通常のヘリコプターではないような気がした。
思い起こすと、、、
全分解作業(もう数ヶ月前)時に、この箇所のニードルスプリングがヘタってることを発見していた。
古い中国製ですと、バネの品質が悪いという話をよく聞きます。
一旦抜いて再生を試みたものの、やっぱりへなちょこだった(^^;)
手持ち在庫のバネにはこのバネ孔に対応する径のバネがなく、、、仕方なく手配掛けたが、、、
もう、数カ月経ってるのにまだこない!!!(海外)
ひょっとしたら、、ひっかっかたかも知れん(^^;)

分解当時、どうしようもないのでこのバネを再度調整と焼鈍しで再セット。
なんとか機能したのでそのままにしていたのだった(^^;)
この楽器、オクターブKey使用時の中域の音程に難あるため、久々にリンク10番で試奏していますが、
やっぱりリンク10は音がデカイ。なので、再低音のとりわけサブトーン時の振動で例の雑音が発生するのだ。

バネ(おそらく中国の業者さん)は、こないかも知れん。。。
今、秘策を検討中。手持ちのバネで実用に耐え得る代用品とすべく。(^^)
しかし、なかなか仕事が忙しいので、、、トライは年明けかな???
早く、仕上げて現場で鳴らしてみたい。