バランスアクションがやってきた!!
と、思いきや、、
バランスアクションの模倣品と思われる中国製のやはり古ーいアルトサックスです。
ラッカーの経年変化具合など本当に一瞬、SBAかと思うくらいの雰囲気を醸し出しております。
取り急ぎ簡易的に、キーポンポンチェックをしてみたところそんなに酷い状態ではない模様と思われましたが、
色んな箇所のガタツキ、過クリアランス等があり結構「カシャカシャ」鳴きます(^^;)
キーの配列がやっぱり不自然で、見た目SBAライクであっても実際のアクションはアンバランスアクションという感じ。
ただ、機械製品としてはそこそこのクオリテイと感じます。
先回のM6ライクの中国製テナーと比べると機構的にはしっかりできていると感じます。
実際に吹いてみましたところ、やはり低域でヘリコプターサウンドが発生しがちでどこかにタンポ不全があるのでしょうね。(^^;)
肉眼+老眼ではわかりません。
それから全体的な音程バランスとしては中域のF~G~Aあたりが低い。
これは廉価版、ローコスト開発品にはよくあるようです。皿のストロークが大きすぎる部分があるんでしょうね。ここあたりの微調整までされてないのが多くみられる。
このあたりが模倣開発品のクオリテイレベルということになるのでしょうか。
とりあえず「見た目」「音が出る」という状態まで模倣再現し商品化。
むかーしの勤務先の製品(OEM)が、やはり模倣され、コピー製品としてコピー製品規格書(改ざんされた)とともに深圳の電器街の店頭に並んでたという話を昔の同僚に聞いたことがある。
人間の成し得る技は凄いね(^^;)
しかしながら、知的所有権・工業所有権レベルの「技」ともなるとこれはなかなか模倣できるものではない。
相当の時間、労力、コストを要する。。。
なので、この世には模倣品がそこそこ、或いはそれなりの品質でまーまー安く出回るんでしょうね。
サックスを始め楽器群も同様だ。

さて、そのような状態ではありますが、サブトーンで鳴らしてみるとケッコウこれが良い音するんです(^^)
先日の激廉価版プレモナードはきちんと鳴る様にはなったものの音楽的にはまーまー難ありだったが
今回のこの”SBA模倣Boy”をストレスなく吹ける状態に仕上げられたあかつきには、誰かに寄付しよう(^^)
良いパフォーマンスができる様な野生の勘が働くのです。
サックス版SDGsカナ?
(^^)