
Nikkan=日本管楽器株式会社のことだ
添付画像は、今年はじめにお目にかかったニッカンModel20の楽器ケースの中に奇跡的にも、残っていた保証書です。
その楽器の製造販売が、私が想定するに60年程前。
この保証書をみると「管楽器を作って、70余年~」とありますので単純計算すると1892年頃の創業となります。
で、ネットで調べたら、、、
1892年(明治25年)江川さんという方が管楽器修理を始められたそうな。それが始まり。
私の推定もまんざらでもない(^^)
江川楽器製作所→合資会社日本管楽器→日本管楽器株式会社へと発展。
後に、ヤマハに吸収合併されニッカンというブランドがなくなります。
私が高校時代に吹奏楽部に入部した頃、、、憧れのサックスパートには配属されずコントラバスとなりましたが、横眼で他の部員たちが操るサックスを眺めておりました。
当時はスチューデントモデルの殆どは既にヤマハに置き換わってましたが、中に数本ほどニッカンがあったかと記憶しています。
セルマーやヤナギサワ、ヤマハと比べ見た目も何となく安っぽい感じで先輩方も座奏の際は自前の楽器を使い、マーチング(屋外)時はニッカンやらヤマハのスチューデントモデルを使用していたような遠い記憶があります。
高校時代、後にオヤジに買ってもらったのはヤナギサワのアルトでした。
3年生の頃はキャプテンにもなりましたので憧れのサックスパートになりましたが、座奏の際はテナーを吹きました。当然楽器はアルトしか持ってないので、テナーは部所有のものを借用。それがニッカンだったと記憶しています。High F#キーなし。
で、特段悪いイメージもなかった。てゆーか音には満足しておりました。
卒業後上京し間もなくカイルベルスのテナーを購入したが、後に貧乏のため売却。
営業バンドで仕事もさせてもらってたのに商売道具がなくなり、たまたま会社軽音楽部にあったニッカンを自費修理し使いましたが、これが実質的な再会。
当時、使用していたマウスピースとの相性もよかったせいか、えらくファンキーで武骨な音がしてとても気に入りました。
その後、ヤマハやアメセルM7、借り物のM6等も吹きましたが帰郷の際にはそのニッカンを買い取りました。
見た目は、まーまー貧祖な感もありましたが、とにかく音が自分のフィーリングにぴったりでした。(^^)
そのニッカンは随分前に教え子に譲りました。その子も結婚しお子さんも生まれ、
「息子といつか親子DUOをやりたいです」
との事で、昨年一度預かってメンテしましたが、そのニッカンと再会したときは何だか涙がでそうな感がありました。(^^)
クルマは、「人生と共に過ごした~」などと表現されることが良くあります。
私の場合はクルマとともに、やっぱりサックスをはじめ楽器たちですな。
ニッカンには何か不思議なご縁を感じます。