
画像は最近やってきたプレモナードという古い廉価版アルトサックス。
全部バラした部品状態で到着。指貝まで外れている(^^;)
タンポも全部外れていた。
プレモナード、、、??どこかで聞いたような気もしたが、、
とにかく、このような状態で到着しました。
まるでノックダウン生産みたいな感覚ですね(^^)
ザーッとパーツを見渡すとそのキーのデザインなど見る限り、やはり古そうな感じでとても興味が沸きます。
ただ、、、部品点数が少ないような気がしました。
元オーナー殿の話では部品は全て揃っているとのご報告でしたが、少なくとも右手主キーの主軸となる芯金が欠落。致命的欠損です。
とりあえず、組みあがった状態を確認したく、先述の芯金はたこ焼き用の串を代用し組み上げていく工程の中で、とんでもないことに気づきました。
キーが少ない!
High F#キーが無いというような次元の話ではなく、無いのだ。
・High-F
・Low-C#
・サイドトリルキー(B♭、C)
組みげていくうちに、怒りと落胆の感情が出てきました。。。(^^;)
そうして思い出したのです。
この楽器は、(たしか)30年くらい前だったか?当時の新聞の広告欄にたまーに掲載されていた、「サックスはじめよう」みたいな通販の記事にのってたモノだった!!
私の記憶が間違いでなければ、教材と楽器込みで3万円前後だったと思います。
その記事に載ってた画像を思い出した。
オッサンがアルトサックスを持って、シビレタ様な表情で吹く姿を、、
そして楽器の写真をみたときに、「あれ?この楽器キーが少ないじゃねーか」と。
その楽器だったのだ!!
こんなコストダウン楽器、よくぞ設計したもんだなと感じました。
が、しかし、、
もし超初心者にはじめさせるとした場合、たしかにHigh-F#どころかHigh-Fすらあまり使う機会もなかろうか?と、
それに、サイドトリルキーも超初心者にとっては当面不要かな?と、
B♭は本来、左手キーで出すほうが音程も抜けも良いし。
と、考えるとこの楽器の設計者は、超初心者のことを本当に心から思案して設計したのではないかと?
最低限のキーでしっかり、基本を覚えさせるための楽器。そう考えるとこの楽器は凄い。
(ただ、Low-C#だけは、NGだろう。)
組み上げ後、触ってみますとアクションにとても違和感があります。
ひょっとしたら、アドルフサックスさんがはじめてサクソフォンという楽器を開発した当初はこんなもんだったんではなかろうか?
とにかく、この子をどうにか再生し、音楽できるようにしたる!!
サックス再生魂が騒ぎます (^^)