
今は、音出し~ウォ―ミングアップ、基礎練習の際にフルトーンで行います。
フルトーンとは結構めいっぱいの全開の音、ぶっきらぼうでストレートな音みたいな感じ。
そうして、応用練習やアンサンブル、合奏、セッションではサブトーンを意識する。
昔は、といいますかサックスを始めて以降、サブトーンばかり意識していました。
なんせ、最初にサックスという楽器の音色を認識したのは小学4~5年生の頃、おふくろが聴いていたムード音楽のミュージックテープ。
ダニーボーイ、ハーレムノクターン、スターダスト等、ブスブス、ズズズズーといった音。
のっけからそれに憧れ、サックス吹き始めの頃からスタン・ゲッツやスコットハミルトンといった風のようなサックスの音色を素人のくせに追及。。。
本当にミーハー的だった。(^^;)
気が付くと、変な癖がついていて音の出し方がカッコ悪く、音程も悪い、つまりトーンコントロールがてんでダメになってました(^^)
プロフェッショナルやシニアの方々は、怒涛のトレーニングの積み重ねの上であのようなカッコイイサブトーンが出来上がってるっちゅうのに、、、
私は本当に浅はかでミーハーでした、、、
1986年のマウントジャズフェステイバルでO.T.Bというバンドに出会い、そこのテナーマンのラルフ・ボーエン大先生のテナーの音に触れた。
フルトーンでバリバリ吹かれる。
微動だにしない姿勢、安定したアンブシュア、ロボットのような完璧な音程とリズム、テンポ、それにゴリゴリのメカニカルなフレーズに心底惚れました。(^^)
最近においても某リードメーカーのクリニック的動画等に出演なさっていて、やっぱり上述のような音、プレイ。
自分を振り返ると、、、
「こりゃーいかん」
ということに気付いたのが数年前で時すでに遅しの感あるものの、
今からでも改善したいとの願いから、フルトーン練習を意識しています。
フルトーンでじっくり基礎練習やった後にサブトーンを鳴らす。
やはり、何の世界でも基本が大切ですね(^^)
サックスというか管楽器の醍醐味を追求すべくフルトーン/サブトーンの両側面からの探求に勤しむ(^^)