
現在修理調整中のテナーサックスのケースの中に、画像のステッカーと現品票が入っていた。
ステッカーの方は、東京佼成ウインドオーケストラのステッカーのようだ。
現品票の方は、この楽器のものだ。
現品票にはメーカーロゴ「PARROTとオウム」、WIND INSTRUMENTS、管楽器と表示されている。この”管楽器”の書体が、映画「ドラゴンへの道」のオープニングテーマが流れる時の文字の書体みたいで、なんだかカッコいい(^^)
ちなみに裏には、TSS中国天津と表示があり検査印が捺印されている。
さて、何かと妄想するのは東京佼成ウインドオーケストラのステッカーである。
・この楽器は、昔々、東京佼成のサックス奏者の方がサブ楽器として所有していたものなのか?
・過去の楽器所有者の方が、東京佼成のファンでステッカーを持っていたのか?
要は、ある意味珍しいこの楽器がどんな人の手を渡ってきたのか?どのくらい古い楽器なのか?知りたいのだ(^^;)
ステッカーのデザイン、現品票のデザインや様子から察するに、やはり40~50年以上前のモノと思われる。
セルマー/マーク6の模倣品の様なのでやはり50年以上前のモノと思われる。
楽器ケースのデザイン、素材、造りの古さからやはり古いモノと思われる。
中に入っていた備品、とりわけストラップが有り得ないくらいのデザインと素材だったのでやはり古いモノと思われる。
見た目はマーク6(ネックはSBAの模倣)なれど、性能は結構厳しい感じ(^^;)
音は全音域出る様になりましたが、アクションと音程バランスの調整がさらに必要。
特に音程バランスがよくありません。元々の品質なのか?使用過程で崩れていったのか?定かではありませんが、、、
おそらく元々の品質のような気がします。(メーカーさんに失礼だが)
趣味で吹く分には問題ないと思うけれど、アンサンブルとなるとピッチのズレは周囲に迷惑をかける。。。
想ったのは、(勝手な想像・妄想)
その昔、東京佼成のサックス奏者の方がサブ楽器としてマーク6コピーの廉価版を入手した。しかし、性能に難ありと判断し放出した。そうして数人の人々を渡り歩き数十年経った今、ジャンク品として市場へ流れ着いた。
わたしは、古いサックスが好きなのでついついこうやって妄想してしまうのです。
とにかく、
この楽器に命をふきこむ!
(^^)