
おそらく還暦を超えるとおぼしき日本のビンテージサックス「Model20」を預かり、再生へ向けてリペアに挑んでおります。
前回記事にて、分解清掃や給油くらいしか~と書いてますが、実は全分解をはじめ様々な無謀とも思われるメンテを実施してきております。(^^;)
高校生の頃は、ドツボにハマりまくった。
オトナになってからは、格闘しつつもやはりドツボにハマったことが数回あり老舗ショップにお願いした。
しかし、ここ30年くらいは自分でどぎゃんかメンテをしています。(^^)
カイル、ニッカン、アメセルM7、アメセルM6等々
さて、今回のModel20、ラッカー残存率はまーまーだけどとにかく音が鳴らんかった(^^;)
全分解し、トーンホール近辺のモシャモシャを除去し全タンポ交換を実施したところ、何とか全部の音が出る様になったものの、低いEより下の音域がまだダメです。
相当箇所に隙間があるためです。
さー、ここからが職人技だ(^^)
長年の勘と経験値がものをいう
それますが、、
このケースに入っていたこれまたかなりの年代モノと思われるマウスピース、
セルマーソロイストロングシャンクD、、これが、エライよく鳴るようです。(^^)
キャップやリガチャー、ネジの形状、デザインを観る限りこれまた還暦超えの逸品と思われる。
もう20年以上、ラバーのマウスピースは日常的に使ってませんが、
このソロイストDは、とても吹奏感が良い!
むかし、ジョーヘンの真似をしてソロイストEショートシャンクを中古で見つけ購入、
でもなんだかフィーリングよござんすというわけにはいかなかった、、、
が、このソロイストDは良い!
だいぶまえにモーガンエクスカリバーを吹いた時並みの豪快感、振動を感じます。
いよいよもって、旧品銘品の再生、完成が楽しみになってきました(^^)
私は、やっぱり古いサックスが好きです。