添付画像は、上京後2年目頃からお世話になった社員寮だ。
先日の超短期東京移動時の空き時間に回遊した際に撮った画像。

建物自体は34年前と変わらない様子だったが、今は使用されてないようだった。
3階建ての建物で、基本的に2人1部屋というプライバシーなんぞないに等しい寮でした。
しかも2段ベッド、、、今思うと恐ろしいね

前にも紹介しましたが、元勤務先は音響メーカーでプロ輩出履歴をもつ軽音楽部もありミュージシャンが多かった。
寮生にも多くのミュージシャンがいて、土日~週末の休みになるとお昼前後くらいから色んな部屋から楽器音やステレオの音が聞こえてきた。
ピアノ、ベース、ギター、あるいは歌など。
トランぺッターあたりはミュートすればよいが、サックスはあまりにも迷惑すぎるので鳴らせなかった。

社会人とはいえ、寮生活者には「門限」なるものが課せられ、PM11:00だっけ?AM12:00だっけ?とにかく門限過ぎると入れなくなる。
夜な夜な、ドンバゴトシ(バンド仕事)やセッション等に出かけてましたので門限過ぎることは多々。
最初の頃は、仲間の窓ガラスに小石を投げて「開けてくれー」のゼスチャーでこっそり開けてもらったりしたが、
さすがに深夜2時とか3時にもなると気の毒でできない。
そこで、、、ドンバゴトシの日は、朝から一階のトイレの小窓のカギを開けておくようにした。
夜、そこから忍び込むのだ(^^)
楽器や衣装等荷物もあったので小窓からの忍び込みは大変だったけど、やっぱり布団で寝たい。
そうして忍び込んだ後は、風呂場にこれまた忍び込み、残り湯で汗を流す。
一度、寮の管理人さんが音が漏れたのか?チェックしにきた。
慌てて、風呂の蓋を閉めて忍者の水遁の術のように隠れ、管理人さんが去るのを待ったことがあった。
しかし、ついにバレる日がやってきた。
けど、
「おめえ、お湯ぬるいだろ?スイッチ入れてやるから熱いシャワー浴びろよ」
と言ってくれた。涙。
その管理人のおやっさんも随分前に他界。
夜中のシャワーは大変嬉しくありがたかった。

そんな想い出も今となっては大変懐かしゅうございます。
「ここで暮らしてたんだー、、、。」
心の中で「ありがとうございました」とお礼を言い、去りました。