
ジャズピアニストで誰か好きか?と振り返ると、
バドパウエル、
マッコイタイナー、
ケニーカークランド、
ドングロルニック、
キースジャレット、
等々を思い浮かべるけど、絶対にノミネートするのは
ハービーハンコックだ (^^)
過去に何度も当ブログで記事にさせて頂いたけど、ハービーハンコックが本当にカッコいい。
前回は、ヘッドハンターズを題材にしましたが、今回は
「Future Shock」
30数年前のレコードとは思えないほどに、めちゃくちゃカッコいい。
本アルバム中最大のヒット曲で全世界を彷彿させたのは「Rock it」だ。
今では、DJ界、クラブサウンド界ではあたりまえとなった”スクラッチ”を、正式に全世界へ発信したのもハービーだそうだ。
何も知らない人が、ジャズピアニストのレコードと思ってこれを聴くと「違うじゃねえか」となると思う。
中身はほぼほぼクラブサウンドだ。
当時も(高校時代)、実際ディスコでバリバリかかってた。(^^)
みんな、Rock itでブレイクダンスを踊っていた (^^)
けれど、よーく聴くとハービーのジャズエッセンスがふんだんに盛り込まれており、ジャズメンでない人が造るこの手の音楽とは全くもってクオリティが違う。
凄いセンスだ。
ヘッドハンターズと比較するとかなりデジタル化されてるが、それでも中身はメチャクチャJAZZである。
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高校時代、ディスコに通っていた友達たちの中で応援団長だったK君が、
「Rock itは、聴けば聴くほど味が出てくる。」
と語ってた。
当時、既にジャズ勉強家を自負していた私は、実はRock itがハービーの作品とは知らずに聴かず嫌いだった。
で、心の中で、
「なーん、ぬしたちにゃ、そぎゃんこつはわからん。シロートにゃわからん。」
などと、とても生意気な感覚・感性・意識がありました。(^^;)
33年経過した今、このアルバム~Rock itを聴き、
「聴けば聴くほど、味が出る。どころか出汁も出る。」
と感じ、K君に心の底からお詫び申し上げます。
とにかく、
このアルバム「Future Shock」はすげえ。
Head HuntersもFuture Shockも、死んだとき棺桶の中に一緒に入れてほしいレコードです (^^)