ご器(御器)とは、昔々でいう食器のことだそうだ。
明治時代頃まで使われてた用語かな

で、
ご器(食器)をかじる様にみえる(かぶりつく)、あるいはご器(食器)の下に隠れていて器をかぶっているようにも見えることから、
「御器かぶり」と呼ばれていたそうな。

ゴキブリ

のことだ。(^^)
業界人はブリゴキと呼ぶ。
またGKBRと略称化されることもある。

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最近、手塚治虫先生の「どろろ」にハマっておりますが、その中で先にも紹介した感動話「絡新婦(ジョロウグモ)の巻」の中に、
ゴキブリを取り扱うシーンがあり、そこで「ごきかぶり」と表現してありました。

ゴキブリ、、、
濁音が交互に二回も出るので、イメージ的にグロテスクなものとなる。
可愛そうに。
でも、そのネーミング由来を訪ねてみると、なかなか面白い(^^)
器をかじる、または器をかぶっている様だから、ご器かぶり。。

さて、しかし、
なんで、現在ゴキブリで定着しているかというと、、、
なんと、嘘か本当はきちんと調べてませんが、
明治時代に出版された日本初の生物学用語集に”脱字”があったそうだ。

ゴキカブリ→ゴキ〇ブリ

「カ」が抜けてたそうだ。で、なんとこれが定着してしまったというヒストリー(^^)

ちなみにアブラムシ(油虫)は、江戸時代にそう呼ばれてたらしく、
俳句では夏の季語にもなってて親しまれてたらしい。

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ブリゴキは、ほぼほぼ全ての人間に嫌われている。
なぜ、嫌われるかというと、非衛生的な箇所に出てきたり、食べ物に近寄ってきたり、
あるいは触るとヌルヌルして気持ちわりいーとか、素早く動くのでビックリさせられるなどの理由からだ。

なんとも気の毒な話だと思う、
我々人間が、汚くしたり散らかしたりしてるから、彼らが出没するのであって彼らのせいではない。
ゴキブリが病原菌を媒介なんて話もあるが、、実はそんなに汚くないらしい。
アシダカグモもそうだが、彼らは意外と清潔らしい。(非衛生的イメージが先行してるだけ)

3億年も前から、ほぼ今と変わらぬ姿で地球に君臨しているゴキブリ、
我々人間よりも地球上においては、大先輩だ。
絶滅せずに生き延びてきたその根性に、敬意を払うべきではなかろうか?

それに、一度、ゴキブリを捕まえてよーく顔を見てみてほしい。
結構、可愛い顔をしている。
トイプードルや、アメリカンショートヘアあたりと比べても、遜色ないキュートなマスクだ。

数年前、このブリゴキと無駄な戦いをした結果、私はブリゴキのことを受け入れられるようになりました。

視点を変えると、それまで見えなかった沢山のことが見えてきます。
そうすると、そこから音楽のフレーズが生まれてきたりする。
せっかく地球に生まれたわけだから、いろんな恩恵を授かりたいと思います。