
木管楽器にとって重要不可欠なアイテム:リード。
フルバンド(ビッグバンド)では、サックス部隊のことをリーズと呼んだりする。クラリネットやフルート、ピッコロなど持ち替えするのでサックスと単純に呼べないところもあるからだろう。
ちなみにブラス(金管)のことをリップスと呼んだりするのはあまり聞いたことがないがそれはそれで的を得ているかな。
リード、、、
奥が深いアイテムです。
オーボエ、イングリッシュホルン、そして私もやっとりましたファゴットなどはダブルリードといって、二枚のリードを合わせて制作してあり非常にデリケートな部品だ。
これらの楽器はマウスピースを使わないので、リードの品質とアンブシュアでほぼ100%音色がきまる。
手作りする人も多い。私も高校時代に熊響の黒田先生からレッスンを受けてた頃、最終的に師匠はリード製作まで教えてくれました。
難しかったー。そりゃ、ほんまに難しかった。(今は全く製作活動はやってません)
サックスやクラリネットはシングルリードで、マウスピースにあて、リガチャー等の留め具で固定する。
こちらの楽器は、マウスピースやリードの種類、厳密にいうとリガチャーによっても音色が変わるようだ。
だから、オタクが多い (^^)
さて、私は某V社の内緒の番手を愛用しています。
テナー用は1箱5枚入りでだいたい2700円くらい~4000円若くらいの価格。(私の愛用品は店頭にほぼないので場合によっては輸入取り寄せすると4000円くらいかかっちまう)
プロミュージシャンなんかの談話で
「昔に比べて、リードメーカーの品質が落ちてきたような気がする・・・」
なんて話を小耳にはさんだりする。
確かにそのような気もするし、
そんなこたあないような気もする (^^;)
しかし、1箱5枚中の5枚全てが当たりということは、まず無い。
あたり率は40~60%じゃねーかな。
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むかしは、
生意気で、モノのありがたさを軽んじてた頃は、
ハズレリードはすぐ潰したりしてました。。。ひどい奴だ。ほんとにひどい奴だ。
葦の命を頂いてるのに、、、ほんとにひどい奴、最低の人間だった。。。
しかし、この10年くらいは例えハズレであっても、
例えば、冷凍庫に入れたり、冷暗所長期保存してみたり、漬物みたいに重しを載せて保管したりと工夫をしたりしてます。
あるいは、
吹きにくいからといって、上述のように”寝かせ”にするのではなく、
あえて、それを、基礎練習用に使います。
添付画像はその一例、
「練」と書いて解るようにし、
あえてつらい基礎練習に、根性で使う。
吹きづらい環境で、ミストーンやリードミスの撲滅や、正しい音程の追求、あるいはアンブシュアの安定などを
この”ハズレ”を用いて行います。
そうすると、
アタリを使ったとき、とても良いフレージングができたような気がするのです。(ホントに気のせいかも知れん)
ベンチプレストレーニングもせず、いきなり120kgの重量挙げなど到底できるはずもない、
つらいウエイトトレーニングを自分に課して、それを乗り越えてはじめて重いバーベルを挙げることができる。
25mしか練習で泳がないくせして、いきなり200m個人メドレーで3分切るなんてできっこない。
普段から4種目を6,000~10,000m泳ぎ込んではじめて目標タイムを切れるのだ。
それと似た様な理屈かと思う。
ツライこと、嫌なことを克服しなきゃ、いつまでたってもコンサバテイブな結果にしかならん。
大袈裟になっちまったが、とにかく自分には負荷をかけないとダメだね (^^;)
昆虫や自然界の生物と違って、元来、弱くて甘える生き物だから。 (^^;)
負荷を課さないと付加価値は生まれない。
さあ、基礎トレーニングに励もう ♪♪