さて今年のグリーンコンサートでは、小識、少々出しゃばって音楽的介入を試みております。
中でも最たるものは「A Cubanight's Dream」。
弊楽団がここ十年くらい出役させて頂いてるソシアルダンスパーティー(通称:社交ダンス)のバックバンドとしての演奏レパートリーからの抜粋です。

過日も少し触れましたがソシアルダンスの伴奏音楽は様々な基準にのっとる必要があり、単に「それっぽい曲」を演るだけではダメ。
例えば、通常フロアダンスでのステップ種目は大枠8種類、それぞれ基本モチーフも違えばBPM設定等も国際基準があります。
それらに対応できる楽団とそうでない楽団との違いによりフロアダンサーのフラストレーションが大きく左右されます。

ちなみにこの「A Cubanight's Dream」は「A Midsummer Night's Dream」への個人的なオマージュでもあるのだ (^^;)
※シェイクスピア~メンデルスゾーン「真夏の夜の夢」

1.オープナー
私がキャバレービッグバンド自体に書いたショートファンファーレ。
ナイトショーオープニングの雰囲気を重視したものです。

2.Sax Cantabile(ルンバ)
妖艶で妖しいアルトサックスの音色が主体のキューバンルンバ。
ビギン程軽くなくハバネラ程重くもなく、妖艶に踊られる種目。
ルンバは男女間のやり取りが激しく交錯するステップのひとつ。

3.Hey Mambo(サンバ)
タイトルはマンボとなっているが弊楽団ではサンバでプレイ。
色んなミュージシャンがカバー。
リオのカーニバルなどのイメージテンポと違い、ゆったりとしたテンポで踊られる。

4.ジェラシー(タンゴ)
タンゴは元々南米~アルゼンチン付近で発祥した踊りと言われている。
タンゴヴァイオリニストのフランシスコ・カナロがヨーロッパへこのタンゴという音楽を持ち出し大成功を収め、タンゴはヨーロッパでも人気のジャンルと化し、コンチネンタルタンゴなるスタイルに枝分かれしたりもした。(らしい)
弊バンドも通常はコンチネンタルスタイルでプレイしていますが、今回は少々アルゼンチーノに挑戦します。

5.星に願いを(ワルツ)
ワルツはレギュラーワルツとヴェニーズワルツが代表的だが、通常はレギュラーワルツが多い。
「星に願いを」は言わずもがな、ピノキオの祈りの歌です。
「神様、お願いです、僕を人間の子供にしてください」
 泣けるね~(^^)

6.エストレリータ(ルンバ)
メキシコの作曲家ポンセの名曲。メキシコ人の音楽とはいえキューバンルンバの代表曲といっても過言ではない。
「夜空に輝く小さな星たちよ、、どうかあのお方の想いを私に伝えておくれ」
恋焦がれる男性への切ない想いを歌った女性の歌。
エストレリータとはスペイン語で「小さな星」という意味だそうな。

7.真夏の夜の夢からの一節
これのみ全くダンスレパートリーとは無関係。監修者の特権で内緒で無理やり入れ込んだ(^^)
劇付随音楽「真夏の夜の夢(メンデルスゾーン)」への超個人的なオマージュです。(妖精たちの目覚め)

8.シェイクラトル&ロール(ジャイブ)
ジャイブの語源は、”いたずら”とか”わんぱく坊主”とからしい。
ソシアルダンスは一般的に流れるような水平方向の動きや回転しながら移動する動きが多いが、ジャイブは上下の動きが激しいステップだ。だから、昔はジャンプブルースとか言われてたらしい。
この曲もプレスリーをはじめ色んなアーテイストがカバーしているが代表的なのはビルヘイリー&コメッツの演奏でしょう。
皆さん、一緒に歌ってください。「I said Shake Rattle & Roll!!」

では、ベスト尽くします、こうご期待♪
 
※PS、今回のステージでは演奏に特化するためBPMは国際基準を適用していません。