この夏は、あまり昆虫たちと接しなかった。
自然に目を向ける余裕があまりなかった。

いかんねー (- -)

昨日、路上でゲンゴロウのご遺体を発見。
おそらく夜間に照明目指して飛んできて、そのまま力尽きて死んだんだろう。

ゲンゴロウは絶滅危惧種だ

開発が進み、ゲンゴロウが生息できる水環境が減ってきてるからだとか

例えば護岸工事とかで、河岸にコンクリートが打ち付けられたり、人工の堰ができたり用水路がきちんと整備されたりすると、生息域が小さくなる。
幼虫が成虫に成れなくなるらしい。

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昔、田んぼとかに行って手伝いやら、あるいはあぜ道探検などやっていると、水の中にゲンゴロウやらミズスマシやら泳いでいた。
とりわけゲンゴロウはボデイが大きいのでカッコいい。
知らない人は、
「ワッ!ゴキブリが泳いでる!?」
などと驚いたりするが、こいつは水生甲虫だ。
羽根が固く、しっかりとしたハードボデイの外骨格をもっている。

後ろ脚には、ブラシのような毛がはえていて、この足でスーイスーイスイスイスイ泳ぐことができる。
空気を溜めることができるので、水の中にながーくいられる。
普通は、こういう奴らは進化の過程で、飛行能力が退化していくのだが、ゲンゴロウのそれは退化しなかった。
陸海空なんでもこいって感じの昆虫だ。
ブリゴキ(ゴキブリ)と似た様な顔をしていて、とても可愛らしい、愛くるしい顔をしている。

最近はなかなか、
ゲンゴロウなどお目にかかれない
ご遺体とはいえ、逢えてよかった。

記念撮影の後、
私のお気に入りの水田用水路に水葬、水に帰してあげた。
あわよくばアメリカザリガニのチビッ子たちの栄養源になるかと思いきや、
昨日は水の流れが多かったので、そのまま流れていった。

大きな川にたどり着き、いつかは大海へ行きつくかな?
それとも途中で、何かしらの生物の栄養源になるか?
いずれにしても素粒子レベルに分解され、いつかまた別の生命の細胞組織の一部となってこの世に帰ってくるだろう。


真田源五郎丸昌幸


やっぱり、
三山ひろしさんの「四万十川」が頭に流れてくる。

音楽は素晴らしい