
好きな言葉というかキーワード
忍び
と
度合い
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度合い
を、辞書等で調べると、「物事の程度。ほどあい」などと説明してある。
僕は、この「度合い」という言葉が好きだ。
数値や尺度で表せない状態。デジタルではないね。
例えば典型的な例として音楽のテンポ。例として、長年携わらせて頂いたソシアルダンス音楽。
数種類のステップがあり、それぞれテンポが定められている。
特に、競技会用ともなるとこれはプロバンドでもクリック音を用いて、きっちり刻む必要がある。
けれど、
一般艇なフロアダンスタイムのときなどは、テンポに幅を持たせたほうが効果的な場合がある。
あるいはプロダンサーのデモ・ショーの場合も、使用する曲の曲調によっては規定のテンポの呪縛から解かれる、というか解いたほうがよいときもある。
たとえば、キューバンルンバなどビートが効きつつも、少しゆったり目のテンポのダンスの場合、
使用する曲の旋律が、官能的なものだったりするとBPM=80台に落としても可であり、そうすると踊りも官能的で艶めかしくエロテイックになり、観ている者を魅了する可能性がひろがる。
元気のよいチャチャチャなどで、たとえば70年代のDisco Music tuneなど採用する場合、若干上げてもその方が雰囲気でたりする。
このあたりのテンポセッテイング感は、感と経験から成る「程合い、度合い」の世界だ。
規定や基準といった決まり事から、少し離れるテクニック。
厳正なる競技等でなければ、そのあたりの演出をして差し上げるのは音楽家・指揮者・バンマス・コンマスのおもてなしだ。
度合い
なんて、美しい言葉だろう。
音楽だけじゃない
人間関係や、仕事、スポーツ、芸術、いろんなシーンで、基準・規定・法令などにがんじがらめに縛られるのも良しとする場合もあれば、
許される範囲で、それらの枠を程よく拡大する「度合い」を大切にしたいと思います。
とりわけ、音楽の世界ではそれは貴重な概念、ひょっとすると「テクニック」、だと考えます。
だからこそ、修行と経験を積み、度合いを引き出せるデータベースを自分の脳ミソの中に構築せんといかんのですな。
一に経験、
二に経験、
三、四も経験、
五も経験、
忍、 忍 (^^)