音楽人類学的回想録「ゲンバス」

昨年5月に、およそ３４年ぶりにゲンバス（コントラバス）を弾かせていただいた。

３６年前、熊本工業高校の吹奏楽部の部室にはじめて部活勧誘連行された際に希望のサックス枠がなく、
中学時代にバンド経験でベースを弾いていたという話をさせて頂いたところ、

「なら、おまえゲンバスばせー！（「せー」とは「やれ」という意味）。」

ということで、コントラバスをすることになった。
ゲンバスとは、弦のバスパートという意味でコントラバスのニックネームだ。

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昨年、３４年ぶりの弦バスプレイは、とても緊張した。
なんせ、後輩の若い女の子がもう二人いたので、音程面、音色面で迷惑をかけられないというプレッシャーからだ。

在、東京時、所属のダンスバンドでベーシストがブランクになった一時期だけベースでカバーに入ったが、その時はエレキのアップライトベースを使った。そんときでさえ音程は不安定なもので、ボーカルの女性からステージに登るたびに睨まれた。(^^;)

今年も、コントラバスをプレイさせていただく。
こんなにありがたい機会はない。
管楽器とは全く違う感覚で臨まなければならない。
また、担当する音楽的領域もサックスあたりとは違うので、これまた勉強になる。
弦バス１本とはいえ、チューバとの共鳴は必至だ。やはり、ちゃんと音程が確保できチューバと共鳴したときには響きが良い。

正しい姿勢で音程をとりたいので、弦バス用の椅子も導入。
また、なんでもかんでも現役に借りて甘えるわけにもいかないので、松脂くらいは自前をと思い購入。やっぱりカールソンやろ(^^)
あわせて４４２Hzの音叉も手配。
４４０Hzはドイツ～ハンブルグのスタインウェイ本店にいったときに購入し、常にサックスケースに入れて持ち歩いてるが、吹奏楽では４４２セットアップが多いので必要だろうとの判断、加えてチューナーみてえな機械モンばかりに頼ってると、さらに鈍感になるだろうという危険性をなんとか回避したいから。


いつか、、、
許されるなら、コントラバス本体と弓を導入したい。。。

老後は、本気で
サックスとコントラバス（エレベも）の二刀流をモノにしたい。。。

ジャズとクラシックの両立、
ならびに、
サックスと弦バスの二刀流
ってことだ。

さらに欲をいうなら、ファゴットも復活したい。。。(^^;)

欲をいえばキリがないが、
でも、欲がなければ意欲も沸かない、
意欲がなければ前向きになれない、
前向きになれなきゃ、良い音楽はできない、
そして、
良い音楽ができなければ、良い人生にはならないだろう。

人生には、良い感性が必要だと思うのです　(^^)