誕生日のメッセージをたくさんの方から頂戴しました。本当に心より感謝致しております。
ありがとうございました! m(_ _)m

これまで、後輩やバンドメンバー、若い子たちや生徒さんらに「目的意識をもった基礎練習」ということを生意気ながら長年説いて参りました。
それはそれで大切なことだと、今も同様に考えます。

が、
先日の記事に絡み、今となって気づいたことは「基礎練習の無意識化」です。
もすこし砕いて表現すると、
「ボーっとしながらでも”やれてる”基礎練習」
わかりづらいかな? (^^;)

私は、管楽器という道具に触れはじめて以来、ケースを開けたら必ずやるシーケンスがありますが、
それは、
各12キーの7つのモード(スケール)練習
同じく各12キーのダイアトニックコード分散
同じく各12キーの旋律的短音階
以上は、必ずやるようにしています。もちろん最初の頃(16歳か17歳)は一生懸命に考えながら計算しながら、必死にやっとりましたが、毎度毎度やるにつれ、さすがに意識しなくてもスラスラできるようになりました。
(★これについては「無意識化すること」を意識したわけではなく、単に回数を重ねてそうなったというだけ。)

あれから30年以上経つわけですが、今では、酔っぱらってても、眠りかぶってても、熱が出てボーっとしてても、自然にできるようになったと感じてます。
この状態で、先の記事の「ある音の連ね方」に取り組んだところ、ピターーーーーーー!!っとくるものがあったのです。

これは、先の基礎練習が無意識でできるような状態だったから、辿りつけたような気がします。

東京に出ていって、最初の師匠、ジャズギタリストの加藤先生に
「おまえ、苦手なフレーズがあるなら1,000回練習してこい。」
と言われました。
さすがに1,000回やればスラスラになるもんでしょう。(結局、やったことはないが)
師匠の言ってることの真意はこれだったんだろうと今、思います。

さて、上述の基礎練習シーケンスは、僕の場合、
例えば一年365日のうち、2/3基礎練習をたってたとするなら(実際はもっとやってる)、
これまでの30数年で通算8,000回を超えている。

ひょっとしたら、理解できて当たり前、
逆に、「おめー、そんなに時間かかったのか!?」と師匠から指摘されそうだ (^^+)

もう、僕の場合は、今解ったとて、既に遅いだろう。。。

もし、
音楽家を目指す若者が、近隣にいたら、是非
「基礎練習の無意識化」と「目的意識をもった基礎練習」
の二つの思想を胸に抱いてほしいと願います。

きっと、役に立つ。

(^^)