†漆黒の腐敗臭~ブラックアロマブラック~in the dark† -10ページ目

†漆黒の腐敗臭~ブラックアロマブラック~in the dark†

神様って思わず僕は、叫んでいた・・・

もう、明日へのブリリアントロードは閉ざされてしまったのだろうか。

天使だったころの面影は残されてはいない。
喝采はない。救済はない・・・。

だけど、こんな何でもない日に、下界へ再降臨したことは、
我が眷属にとっては僥倖だろう。

だから我は歌い続けよう。
この孤独の中で神の祝福を祈りながら・・・。

†漆黒の腐敗臭~ブラックアロマブラック~in the dark†

なにかに焦点を合わせることはなく、ただ、虚空を眺めていた。

真っ白な視界の中、移ろうのは点滅する朱い球形だけだった。

四方に展開された夢幻のスクリーンに映り込む朱は、容易に僕の躰を浸食し、無間時間に束縛する。

 

目を凝らしてみた。

白いスクリーンは、白銀の粒子。

粒子と光子の相互作用で展開された朱いホログラムは、モノクロームに埋もれた僕の意識を覚醒させる。

 

散乱強度は波長の4乗に反比例する。

濁ったこの世界で、穏やかな朱い光は、冷たい蒼よりも届きづらい。

 

風を斬って走った。

トンネル内で生ぬるい風を顔面に受けて感じる”シッソウ感”は、腐敗した鯨が打ち上げられた浜辺を想起させる。

ナトリウムランプに照らし出された朱いはずの軀は、ヒトの目には灰色の燃え滓を映し出すだけだ。

 

"逢魔が時"とはよく言ったものだ。

透過光が散乱光を上回る時間帯は、世界に混沌と狂喜を充満させる。

悲しくも優しいテーゼは、あの月食の夜に感じた彼女の横顔によく似ていた・・・。

$†漆黒の腐敗臭~ブラックアロマブラック~in the dark†-侵略のイカロス

今日は、堕天死†の相棒を紹介しようじゃなイカ。
「侵略の翼」こと、イカTodayでゲソ。
このイカロスの翼のごときフォルム、地球環境にもやさしい4スロの
アポカリプスドライバーを搭載した最高秒速15.8mにも到達するToday。
今日という日を駆け抜ける翼は、聖戦の日には、堕天死†を新たな次元へと
いざなうことだろう。
イカ娘の形而上学的祝福をうけて、量子科学的ふるまいを実現できる侵略の翼は、
かの大戦では”Ika with Wing”の異名で恐れられた。
稲○区民よ、今日はまさに、漆黒の日曜日でゲソ