②が、近づいてくる。



私の真ん前に、ストンと静かに三角座り。



そして遠慮がちに口を開く。



「あのさ~…」



うん?



「今朝水筒のゴムが取れたから…」



うん。



「お茶が…」



…じれったい。



蛇口からゆっくり水滴が落ちるみたいだ。



要約するとこう。



今朝また水筒の飲み口蓋部のパッキンが取れました。



彼はそうとは知らず、
結果お茶をまき散らし、



私は全く気づかず、
結果パッキンをぽいしている。



だからもう使い物にならない訳です。



ただ、この水筒を買う時に…



水筒を忘れてきて紛失したのだと、
平気顔で言う②に向かい、



お前にはもう二度と水筒は買わねー。
そのつもりで次のは大事に使いやがれ。



と、至極穏やかに言い聞かしたのが効いているのか。



要するに彼は今、



パッキンが取れたのも、それを捨てたのも自分の過失ではないよね?



と控えめに確認中なのだ。



そして、
「あぁそうだ!サンタさんに新しいの頼もうかな!」
とポツリ。




負けた。
カワイイ事言うぢゃあないか。