(日刊スポーツより)
黒川がやってくれました!
川口オートで行われた日本選手権で、次世代スターの黒川京介(26=川口)がSG初制覇。
あの青山周平を完璧に封じての優勝ですから、価値があります。
何が凄いって、
①1度目のスタートでフライングを切りながら、2度目も気迫でスタートを決めたこと、
②スタート後、かぶせてくる青山周平に一歩も引かず、先頭を死守したこと、
普通なら、自分がフライングを切った後は、スタートを躊躇してしまうものですが、
黒川はタイミングこそ遅いものの、最内から腹をくくってスタートを決め、
そして隣の青山周平を気迫で封じ込んだのですから大したもの。
コーナーのスピードアップなど技術面の成長もさることながら、
王者に一歩も引かない精神面の成長に、一皮むけた印象を受けました。
1本目でフライングを切って、迷惑をかけたのは事実ですが、
「(自分の)車券を買ってくれているファンがいるので」と、
2本目も集中力を切らさなかったプロ意識と責任感。
オートレース界史上最強と言っていい、あの青山周平をガチンコ相撲で封じてのSG初制覇は、
何か世代交代の序章のような気がします。
とはいえ、昨今のオート界は青山周平と鈴木圭一郎の2強時代。
SG初戴冠の黒川が、この2強に割って入って、3強時代を築いていけるか。
オートレース界の世代交代に注目です。