本日の浜名湖G1優勝戦は、今垣光太郎の優勝で幕を閉じました。
皆さん、今垣のレース、ご覧になりましたか⁉
5コースから問答無用、有無を言わさぬ「魂」の弾丸まくり。
1マークめがけて、まさに鬼の形相で内4艇を一気に飲み込むシーンには、久々にしびれました。
今垣にしかできない、「すごい角度」での鋭角まくりでした。
優勝戦1号艇でインを取って、無難にスタート決めれば、楽に逃げられる。
そんな昨今のボートレースの常識を根底から覆す、これぞ競艇!と言える、まくり一撃。
3、4コースの桐生、長田の中へこみは論外ですが、
地元のイン坪井としても、優勝を確信した瞬間に飛んできた「刺客」に、対応(初動)が遅れたのは、油断と言えるかもしれません。
まあ、中へこみがなければ、十中八九、坪井の優勝でしたから、地元周年初Vに燃えていた坪井には不運な展開でしたが……
何はともあれ、何度VTRを見てもドキドキする今垣の「魂」の走りには脱帽です。
うまい選手、速い選手、強い選手、華のある選手はいくらでもいますが、
こんな魂を前面に出した、泥臭い、命がけのレースができるのは、現役では、今垣を含めて数えるほどしかいません。
今垣がデビューして数年の頃、多摩川で取材した際、「自分は本当に(本栖の訓練所や新人時代のレースで)下手でしたから」と真顔で話していたのを覚えています。
これで今垣は、節目のG1・30勝目。SGレース9勝を含め、通算優勝は112回と偉大な記録を更新していますが、
非凡な旋回力に恵まれた選手には「精神力」で、天才的なレースセンスを誇る選手には「気迫」で対抗してきたのが今垣光太郎。
決して貴公子ではなく、「雑草」という表現がぴったりくる競艇界の「侍」ですね。
久々に、いいレースを見させてもらいました!