三重県の県庁所在地でもある津市(人口約27万5000人)。
三重の最大都市は四日市市(同30万5000人、人口3位以下は鈴鹿市、松阪市、桑名市)ですが、「動」の四日市に対し「静」の津という感じで、風情があっていいですね。
三重県は、四日市と松阪に競輪場がありますが、この津には競艇場(ボートレース場)があります。
伊勢湾に面した津競艇場に行くと、貝殻模様のドーム型の施設と大時計が正門で見て取れ、全国24の競艇場の中でも、特に個性的な玄関口となっています(写真下)。
津ボートに旅を打つ際の宿泊と言えば津駅周辺が定番ですが、市役所などの官公庁街周辺にある、津城跡などの史跡を散策するのも、味があっていいですね。
その官公庁街の三重会館前に今春オープンした「ホテル津センターパレス」は施設もきれいでお薦めですよ。
特に、その周辺にある飲食&歓楽&商店街の大門は、昭和の雰囲気を色濃く残しているレトロなところで、旅打ちでは欠かせないスポットであります。
大門のたたずまい、しぶいですね~
大門の飲み屋街も昭和のムード満点で、たまりません!
大門の商店街には、非常に親切で分かりやすい看板があります。
「歴史マップ」と書いてあるだけに、伊勢街道や津城跡、津観音などの場所や、その歴史を学ぶには格好の教材ですね。
ちなみに津城といえば、続日本100名城に名を連ねる名城で、織田信長の弟の織田信包(のぶかね)が安濃津城として築城し、1580年に五層の天守として完成。
その後、1595年に富田信高の手に移りますが、関ヶ原の戦いで東軍についた信高は、西軍の猛攻に遭い、籠城の末に城を明け渡すことになります。
が、関ケ原の戦いで東軍が勝利すると、富田信高は城主に返り咲きます。
そして1608年、あの藤堂高虎が城主となり、津城も大改修。
藤堂32万石として、また宿場町として、明治維新まで繁栄することになります。
少しは勉強になったでしょ(笑)
あと、その大門には、かつての伊勢街道も残っています(写真下)。
津の歴史にえらい詳しいじゃねえか、と思いませんか?
実は、大門の看板を大きく広げると、左側に詳細な歴史の説明書きがあるのです。
私もそれを熟読して勉強させていただきました😀
なにはともあれ、ただ旅打ちで競艇を楽しむだけではなく、ぜひ繁華街の散策や、歴史の息吹にも触れていただきたい「公営ギャンブルのある街」が津市。
皆さんもぜひ、津競艇と津市の町並み堪能してみてはいかがでしょうか。