あのロードクエスト(牡9、渡辺和)が、約10か月ぶりにターフに戻ってきます。

 

 

明日31日、盛岡競馬の「せきれい賞」(M2、芝2400m)で連覇を目指すことになりますが、

 

昨年は、この「せきれい賞」を逃げ切り、続くOROカップ(M1、芝1700m)も制して長期休養に入りました。

 

 

 

その長期休養で爪の状態も良化しているようで、9歳馬になった今年初戦の「せきれい賞」の走りに注目しています。

 

 

 

1⃣1   大井 ロードクエスト(牡9)57.0

2⃣2   岩手 エイシンレーザー(牡7)57.0 

3⃣3   岩手 ダイワダグラス(騙6)57.0

3⃣4   船橋 キタサンバルカン(牡6)57.0

4⃣5   浦和 ブレステイキング(牡7)57.0

4⃣6   岩手 マイネルフラップ(牡6)57.0

5⃣7   岩手 ソロフレーズ(牡7)57.0

5⃣8   大井 ノーブルマーズ(牡9)57.0

6⃣9   船橋 アトミックフォース(牡6)57.0

6⃣10 岩手 バラックパリンカ(騙6)57.0

7⃣11 岩手 ノーチカルチャート(牡6)57.0

7⃣12 大井 ザプリオレス(牡6)57.0

8⃣13 岩手 ブラックバゴ(牡10)57.0

8⃣14 岩手 デクレアラー(牡7)57.0

 

 

 

 

 

ロードクエストと言えば、強烈な追い込みを武器に、JRAで重賞を3勝した実力馬。

 

 

2戦目の新潟2歳S(G3)で、やや重の馬場を、最後方から上がり32秒8の豪脚で突き抜けたレースには、ド肝を抜かれました。

 

現地で目撃したあの衝撃的なシーンは、今も脳裏に焼き付いています。

 

 

 

 

続く3戦目のホープフルS(G2)はハートレイの2着で、明け3歳のクラシック第一弾・皐月賞は8着でした。

 

 

皐月賞後、適距離のNHKマイルC(G1)に挑み、結果はメジャーエンブレムの2着でしたが、今振り返れば、このNHKマイルCが、最大のG1制覇のチャンスでした。

 

 

その後、明らかに距離の長いダービー(11着)に参戦したのは、「ロードクエストなら、もしかしたら……」という、関係者の期待が秘められていた気がします。

 

 

そのくらい、型破りというか、大駆けの魅力を秘めた馬がロードクエストでした。

 

 

 

 

 

隠れロードクエストファンだった私は、同馬について、小島茂之調教師と話すのが美浦での楽しみのひとつでしたが、

 

 

師は「怪物であって欲しいね」という言葉をよく発していました。

 

 

 

 

マツリダゴッホ産駒で、早熟の短距離馬と指摘する関係者もいましたが、

 

小島師は最後まで「怪物」らしい走りを期待してチャレンジを続けていました。

 

 

 

1200mのスプリント戦に活路を見出したこともあれば、終盤は年齢を考慮しつつ、2000mに距離を延長して復活を期したりもしました。

 

また、後方一気が売りの同馬に、前々の競馬をさせたりと、あらゆる角度から挑戦し続けてきました。

 

さすがにダート(2020年・コーラルSは16着)の適性はありませんでしたが、

 

これほどチャレンジを繰り返してきた馬はなかなかいません。

 

 

 

それもこれも、デビュー直後、「怪物級」と評されたロードクエストの可能性を信じていたからに他ならないと思います。

 

 

それくらい、型破りで魅力のある競走馬がロードクエストということになります。

 

 

 

 

 

 

明日の盛岡競馬の「せきれい賞」が実に45戦目になります。

 

 

過去44戦の戦績は【6・3・2・33】。獲得賞金は地方競馬も合わせて約2億8000万円。

 

2014年の北海道サマーセールでの購入価格が626万円ですから、夢を体現している馬と言ってもいいんじゃないでしょうか。

 

 

 

 

 

重賞勝ちは、

 

2歳時の新潟2歳S(G3)、

3歳時の京王杯AH(G3)、

5歳時のスワンS(G2)、

 

の3勝で、G1には手が届きませんでしたが、

 

9歳馬になった今も、競馬ファンに夢を与え続けている姿は、まさに「怪物」ですね。

 

 

 

さて、約10か月ぶりのレースとなる明日の「せきれい賞」でどんな夢の続きを見せてくれるのか。

 

 

「怪物」ロードクエストの走りに注目です!