昨日夕刻、今回の旅打ちの最後の決戦地、浜名湖ボートで討ち死にし、
最寄りの新居町駅で浜松行きの電車に、今まさに乗ろうとした時、
携帯電話が鳴り響きました。
電話をかけてきたのは、ギャンブル仲間で空手家のT氏(60代=写真)でした。
このT氏はフルコンタクト空手の猛者ですが、何よりギャンブルをこよなく愛する武闘派です。
電話口で、T氏は開口一番、「負けるべくして負けましたね」と、痛いところを突いてきました。
T氏いわく、
「最後の勝負地を浜名湖にした時点で負けると思っていました」
「だって、勝負の前から、家に帰ることを考えていたでしょ」
「それじゃ勝負運も、向こうから逃げてしまいますよ」
とのこと。
なるほど、今回の5日間の旅打ち日程を振り返ると、
初日⇒新宿雀荘、
2日目⇒浜名湖ボート、
3日目⇒浜松オート、
4日目⇒岐阜競輪、
最終日⇒浜名湖ボート、
と、最終日は、自宅(埼玉県)に戻ることを念頭に、浜名湖ボートを選択した、と言われても仕方ない流れになっています。
事実、最終日は軍資金が枯渇し、精神的にも、肉体的にも、疲労がピークの状況でしたので、勝負前に、帰りの利便性を考慮してしまったのは、間違いありません。
私には、歯に衣着せぬT氏は、「山●さんも、そこらにいる二流のギャンブラーになり下がってしまいましたね。本筋の勝負師と思っていただけに、残念です!」と、ピシャリ。
もともと、三流ギャンブラーの自覚がある私には、二流ギャンブラーという指摘自体が誉め言葉ですが(笑)、
確かに、T氏が言うように、「勝負前に、勝負後のことを考えてしまった」時点で、勝負師としては失格ですね。
本来なら、後先考えず、まずは目の前の勝負に集中し、
勝負が終わった後に、その後のことを考えるのが、私の「やり口」ですから。
かつては、復路の交通費さえ使い果たし、急きょ、旅先で、徹夜のバイトをして、何とか帰京したこともありました。
今年も蒲郡に行った際、熱くなって復路の交通費を逆算せず、手持ちが4000円弱の状況で、宿泊もできないことがありました(※)。
※旅打ちの「決め」で、10万円の現金以外、カード類は一切持っていきません。
その際は、幸い、豊橋駅から夜行バスが出ていることを知り、
時間的にも、金銭的にも、ぎりぎりで乗車可能に。
なんとか早朝に練馬駅までたどり着きましたが、居住地の川越に戻って財布を確認すると、110円しか残っていませんでした。
50代半ばのいい大人が、情けないことですが、事実ですので、残念な男としか言いようがありません。
まあ、これこそ、私のバクチに対峙する姿勢なのですが(胸を張るな😀)、
今回の旅打ちでは、復路の交通費を手帳の中に忍ばせ、身の安泰を図るという、よそ行きで、安全圏のバクチになってしまいした。
これでは、私のようなピンロク型(大勝ちか、破産か)のバクチ打ちは、本領を発揮できません。
負けるべくして負けたという、T氏の指摘は、まさに的を射るものでした。
もし、4日目の岐阜競輪で、タコ木(本名は高木)という後輩ギャンブラーのアドバイスに忠実に従い、大勝ちしていたら、
間違いなく、最終日は、近場なら三国ボート、あるいはG1レースの初日だった鳴門ボート、はたまた高知競馬か佐賀競馬まで足を運んでいたかもしれません。
懐さえ潤えば、疲れなど吹っ飛び、足取りも軽快になるのが、ギャンブラーの性(さが)ですから。皆さんもそうじゃありませんか(笑)
そんなこんなで、猛省、猛省の旅打ちでしたが、
麻雀でも牌山の上下(うえした)で、天国または地獄が待っているように、
旅打ちも、その日の気持ちの持ち方、レース場の選択いかんで、結末が180度、変わってしまうのですから、恐ろしいものですね(笑)
そこがギャンブルの怖さであり、面白さであり、また奥深さでもありますが……
という訳で、音楽プロデューサーのT氏と、後輩ギャンブラーのタコ木には感謝の気持ちを込め、
浜名湖ボートでもらったルービックキューブとクオカードを、土産として手渡したいと思います。
万が一にも、空手の猛者であるT氏に、ルービックキューブが渡った日には、私の首もクイクイとひねられていまう危険があるので、
タコ木にルービックキューブを進呈したいと思います。
何はともあれ、旅打ちって本当に楽しいですよね😀