記事に使うことが無かった天台の春の写真です。

 

1.天台の春筍シリーズ

3月上旬、山下の市場には「(chūn)(sǔn)」(春筍)が出始めました。

 

 

山の上でも採れると思い筍掘りをしましたが、まだまだ育っておらず小さな筍しかありませんでした。標高の高い山の上は春の訪れも遅れてやってきます。

 

 

3月下旬になると徐々に大きな筍が出回り始めました。

 

 

(dōng)(sǔn)」と違い、次から次に芽を出す「春筍」は、あっという間に成長してしまいます。

 

 

天台の郷土料理「(xián)(ròu)(shāo)(sǔn)」。塩漬けにした豚肉と春筍の煮込み。(洗い場のおばちゃん 陸さん宅)

 

 

天台では「(léi)(sǔn)」と呼ばれる細めの筍。春筍とほぼ同時に山下の市場には出回りました。

広い中国では、この雷筍を「春笋」と呼ぶ地域もあります。

 

 

(yān)()(xiān)」江南の春を代表する料理。春筍と塩豚の煮込みスープ。

 

 

(sǔn)(gān)」…新鮮な筍を適度な大きさに切り、塩水で茹でてから天日干しにしたもの。

4月に入ると集落のあちこちで「笋干」作りが始まりました。

 

 

こちらは「(sǔn)(gān)(cài)」。からし菜と筍を一緒に干したもの。「(hóng)(shāo)(ròu)」(豚の角煮)を作る時などに加えると、独特の風味がつきます。(洗い場のおばちゃん 陸さん宅)

 

 

自作の「笋干」。天気が良かったので3日ほどで干しあがりました。

 

 

天台の名産品「(sǔn)(qié)」。圧をかけながら塩ゆでにした筍を干します。水で戻してから煮ると、トロッとした食感に。

 

 

4月下旬になると「()(sǔn)」(根まがり竹の仲間?)が旬となります。竹藪の中に入っていき、腰より下くらいの高さの細竹を片手で引っ張れば簡単に採れるので、いくらでも採ることが可能です。

 

 

農家料理。




江西省出身のスタッフが作った「细笋」の辛味和え。美味しい!

 

以上、各種の筍です。

天台の春は「筍」抜きには語れません。

 

 

2.天台の清流

 

(tóng)()()()」…銅壺の滝。上流の水はホントにきれい。そのままグビグビ飲めます。

 

 

国清寺の裏手の小川。

 

 

水辺に自生している芹(セリ)も採り放題。

 

 

セリと塩豚の炒めもの。(洗い場のおばちゃん 陸さん宅)

 

 

山の小川では「()(luó)」(田螺 タニシ)も採り放題。

 

 

3.その他

 

天台の畑は大体こんな感じ。

 

 

()(sǔn)」(チシャトウ)畑。

 

 

年季の入った民家。

 

 

天台で「(xiù)(qiú)(huā)」と呼ばれている花。日本語に変換すると「アジサイ」になるのですが、葉っぱの感じとか、なんか日本のアジサイとは違うような気がします。

 

 

道端をよーく見ていると、至る所に「()(cài)」(ナズナ)が生えています。

 

 

時期が過ぎて花が咲いてしまった「草头」(うまごやし)。この花の写真を見た知人の指摘で「レンゲソウ」であることを知りました。

 

 

(shí)()」(セッコク)という比較的高価な漢方薬の原料。天台では人工的にも栽培されています。

 

 

生の「(xuě)(cài)」((xuě)()(hóng)…セリフォン)と漬けたての「雪菜」。

 

 

最近始めた私のジョギングコースに放牧されているため、毎日顔を合わせる牛ちゃん。

(xiǎo)(gǒu)(niú)」という、通常の牛の半分くらいの大きさにしか成長しない品種。食肉用として天台の名産品でもあります。

 

 

 

天台の春 <おまけ>

おわり