中国のネット販売(スーツケース)の続きです。
なぜネット販売には不良品が多いのか?
簡単に気付いた事を報告させていただきます。
前回紹介させていただいたスーツケースの工場直売の店はそれほど問題がありません。
工場出荷時に全て検品し修正後、梱包するのです。
例えばABSのスーツケースには汚れないよう薄い皮膜のコーティングをしてありまして、この膜は使用時にはがして使うものなのですが、この被膜少しのスレで白濁したり、めくれてしまうんです。
剥がすものですから当然ですよね。
中国でもこの被膜の傷に対しても勘違いしクレームをつけるユーザーいるようです。
その理由は、ほとんどのスーツケースには、この膜は保護膜で傷がついても関係なく、気になる方は剥がして使ってください。みたいなアテンションが中国語で貼ってあるんですよ。
日本と同じく中国でもこの被膜が傷ついていますと、エンドユーザーは文句を言って返品してくる事もあり、少なからず工場も苦労しているのが想像できますね。
海外のバイヤーの場合もっと厳しいらしく、防止するために1日3200万の工場の方では、もしこの被膜が少しでも破れてめくれていましたら、目立たないようにライターで一か所ごと丁寧に火であぶって消しているんですよ。(あぶると白濁した部分が少し消えます。)
その他の傷等も、この写真にありますような修理七つ道具のようなもので、返品にならないよう全て丁寧に修理しているんですよ。
そんな業者ならネットで買っても問題が無いかと思われますでしょう。
あまい。
このような処理は一部の業者だけでして、こんな工場ばかりじゃないんです。
また出荷の人間と製造の人間は人種が異なる場合が多く、ほとんどの工場やネット業者は次に紹介する業者みたいなものでして。
下の写真の業者を見てください。
お間違いのないように、この業者は通販業者の中では、まともな方でタオバオでも高評価なんですよ。
ここからの写真はその通販業者の倉庫の写真なんです。
ネットでは自社工場有りとうたっていますが、取り売りのネット販売のみの販売専門業者です。
倉庫はこの前の1万平方には負けますがかなりの広さでしょう。
先に書いたように自社工場はありません。
なのに価格に関しまして、前回の直営店より20%程ネット上の販売価格は安く設定されてます。
総アルミのケースに至っては他社の半額程度なのです。
なぜ安くできるのでしょうか?
当然企業努力も多少ありましょうが、努力しようにもスーツケースは製造原価に占める人件賃の割合が非常に少なく、目に見えるほど各工場の価格差が無い商品なんですのにね。
各工場で余っている物、安売りをしている工場などを探し回るわけなんでしょうが、このような形態の業者からの購入は日本で転売する場合多々問題がございます。
その答えは倉庫内にございまして。
倉庫内の写真見てお気づきではありませんか?
その理由の一つが梱包されてない商品在庫があることです。
梱包されてない理由は商品ごとにそれぞれ訳あるでしょうが。
例えば、工場の提示した段ボール代が高かったとか?
この業者にNGを出したい理由は本当の意味では、実は外箱の無い事ではなく、箱なしで平気で輸送したり、箱なしで在庫で持てるこの業者の対応なんです。
スーツケースは自重があり床に寝かせて置いただけでも皮膜に目に見える傷が出来ます。
小柄な女の子などでしたら梱包時、本人は大事にしているつもりでも、自重がございますので、持ち上げるときなど何気なく少しだけ引きずってしまいまして、ほんの数ミリでも引きずれば床に絨毯でもない限り間違いなく下面はスレ傷だらけなのです。
スーツケース、中国でも高級品でして、タオバオなどで安くても150元位で販売してますよね。
150元と言えば、工員さんが朝早くから夜遅くまで働いて1日やっと稼げる金額なんですよ。
誰かが床を数センチ引きずっただけで、その商品は終わり、一日の日当分は消えてなくなるのです。
工場でもない限り、このような販売専門会社では修理不能です。
大げさだって。
写真見てください。
この業者、若い小柄な女の子が4人ほどで出荷してます。
よく見掛ける、どんな商品でも放り投げる頭悪そうなお兄ちゃんも、この業者にいないんですよね。
それでも在庫商品はこの状態なんです。
この業者の在庫品の細部を写した写真を見てください。
全ての商品が大なり小なりこのような状態でして。
角にぶつけた穴のような傷。
すべての商品にある皮膜にある擦れ、これは下の塗装面まで届いていますね。
踏んだか落としたかアルミケースのへこみ。
(総アルミはノーブランドでも中国的にはかなりの高級品です。もったいないですね。)
誰かが面白がって剥いだと思われる皮膜。
傷だらけでしょう。
ネットで転売したらどれも返品になりますよね。
これ別にいやらしく不良品を選んで写したものじゃないですから。
全てにあります。
そんなこの業者なぜ知ってるかって。
お客様がアリババでみつけられまして、在庫品の状態の確認の調査を頼まれた業者です。
当然、とびっきり安かったのですがNGとなりました。
このように普通工場ではスーツケースのような単価の高いものにはそれなりに気を付けて制作しておりまして、生産ラインを離れるときにはほとんど傷はありませんし、不良も少ない商品なんです。
工場が気を付けて制作した商品でも、その後の扱いにおいて、お客様の手元に届くまでにこのような状態になるわけですね。
いやもったいないですね。
結論、どこの国でも同じようなものでしょうが、特にこの中国では貧富の差(教養の差も)が激しく、倉庫番や運送会社の運転手、商品運びの人夫などの3Kの仕事、日本などでは今失業しているからとか、田舎に仕事が無くてとか、取りあえず食うためにアルバイトでもみたいに高学歴の方でもお見掛けいたしますが、格差社会の中国ではそのようなことは皆無でして、通販の発送業務にかかわる者は、残念ながら全て無学な田舎者と解釈して問題ないと思います。(私の見た範囲ではです。)
彼らには悪気はありませんが、育ちだけはどうしょうもなく、その者たちが触った物に不良が無いわけがなく、梱包後ならまだしも彼らに梱包からさせる場合、どの様になるか理解できますでしょう。
中国では残念ながら生産時よりそれ以外の時につまらない事から不良が多く出るような気がしますが彼らに改善させるのは無理の様に思えます。
いままで誰一人成功した経営者を見たことが無いからです。
このへんが不良の原因の1番に考えられます。
おまけです。
最近のNo1です。
恐ろしいいネットショップ紹介しておきます。
弊社の取引先ではありませんのでお間違いなく。
これはたまたまある人(最近家を新築した地元民)がアリババの最安値の店を倉庫(工場?)で直接、更に値切ろうとした時に同行した写真です。
ここは家具のネット業者の仕入れ先の事務所?兼倉庫?兼工場?兼住居?です。
けっして産廃業者のゴミ置き場ではありませんので注意してください。
それも山奥の田舎でもありません。
大都会上海の近郊です。
この在庫状態を見てしまったら、見てるだけでなんだか目が腐りそうで。
この洗面台で顔を洗うのには勇気がいりますよね。
ゴミではありません。
これもゴミではありません。
これもゴミではありません。
これもやっぱりゴミではありません。
雨ざらしのこちらもゴミではありません。
このゴミ。
失礼。
おさんがこのゴミみたいなPVCパーツを電ノコで、ちょいちょいと切断して。
ガタガタの引き出しや建付けの悪い扉を適当に付ければ、
はい完成。(所要時間数十分?)
ほとんどの扉、キチンと閉まりませんでしたが。
そりゃ、そうでしょう。
おっさんの日曜大工ですもね。
完成するとそれなり見えるでしょう。
カタログに写真載せると高級家具みたいですね。
価格ですか?
日本円で1500円ぐらいまで下がりました。
購入したかって?
知り合いの中国人は納得できず、もっと値切りまして交渉決裂です。(笑)
私にもここの女社長が日本ではこの値段で作れないだろうと自慢し、売りつけてきましたが、
丁重にお断りさせていただきました。
最後はなぜ買わないと怒られましたが。(笑)
追伸
このゴミ置き場の夫婦金なさそうでしたが、この商品転売してるネット業者は間違いなくこの夫婦よりいい暮らししているみたいで、車は特別凄くはありませんが、この夫婦のボロボロの軽トラ(私の査定3000元)より間違いなく良く(三菱ランサー)、このゴミをかなり高く売っているんでしょうね。
ネットの裏側は恐ろしいですね。
**************ネット業者からのリポートでした。******
















