海外のあちこちに在住の

起業家仲間たちと会話していたとき

こんな話題になりました。

 

「日本の情報起業家って、どうして

 

借金だらけでドン底でした

 

とか、悲壮な過去が多いわけ?」

 

 

欧米にお住まいの皆さんが

口をそろえて言うには

 

「こっちじゃそういうの、見かけないよね」

「情報起業家でも、普通に

スマートにビジネスしてるよね」

 

確かに、言われてみればわたしも同感です。

 

それって、どうしてなんだろう?

考えてみたんですが、それは

 

日本人は悲惨な過去を宣伝し

欧米人は宣伝しないから

 

に尽きるような気がします。

 

笑えない話ですが、

借金まみれでどん底生活をしている人は

こちらにも大量に存在します。

 

クレジットカードを何枚も使い倒して

破産すれすれの人もたくさんいます。

 

タバコとアルコールは借金しても買うけど

子供にお昼は持たせない親もいます。

 

日本の方からすると、もしかして

非常に衝撃的かもしれませんが

 

友達の子供が薬物乱用で大変とか

知り合いがしばらく刑務所に入ってたとか

結構ワイルドな話がゴロゴロしてます。

 

要するに 「悲惨な生活」 は

欧米にも確実に存在しています。

 

だけど、仮に自分が

そういう過去を持っていても

あえて宣伝している人は少ない。

 

日本人との付き合いも多い

日系カナダ人の友人が言っていたのですが

 

「日本人は最初から尊重ありきだけど

カナダでは 尊重は自分で勝ち取る


なるほどなー、と思った記憶があります。

 

日本では、相手がたとえどんな人でも

尊重を忘れないように、という道徳が

よく行き渡っているということかもしれません。

 

これは、日本人の

素晴らしい一面でもあるのですが、

そのため逆に、自己評価を高く持つと

叩かれる風潮があります。

 

尊重は相手から渡されるまで

じっと謙虚に待つものであって、

自分から 「俺ってすごいんだぜ」 とやるものではない。

 

なので、自分を 「並以下」 に演出する謙虚さが大切で

「ボクは凡人以下でした」

「こんなわたしでも、ささやかな成功を手に入れました」

という風になるのではないでしょうか。

 

一方の欧米人は

「わたしって料理が上手いんだけれど」

などと平気で言います。

 

どん底から這い上がるストーリーでも

目玉は「這い上がったぜ~!」 というところ。

すなわち 「俺ってスゲエだろ?」 です。

 

何というのか・・・

明るい です。

 

ですので、おそらくですが

そういうマーケットで暗い過去の話をして

「こんな自分でもできました」 とへりくだっても

そこまで盛り上がらないのではないか。

 

つまり日本人情報起業家の過去は

欧米人情報起業家と比べて

実質的には別に、より悲惨なわけではありません。

 

ただ、マーケットの反応ポイントが違うので

売り出し方を変えている のです。

さすが、情報を操る情報起業家ですね!

 

たとえば家のローンだって借金ですが

そういう意味なら

わたしも過去に借金が1000万以上ありました!

 

考えてみれば健康状態もひどかったし

離婚もしてるし、

いやー、かなり悲惨やん!

 

もしもわたしがいつか日本で

ローンチでもやるときには

「悲惨な過去から立ち上がりました!」

ってことで、行けそうですね。

 

その逆に、もしあなたが日本の情報起業家で

「わたしも借金まみれでどん底でした」 と

自分の過去をさらすプロモーションをしているなら

 

海外に進出の際は

その手はあまり使えない、ということだけ

頭のどこかに留めておくことをおススメします。