以前、起業するにもステージがある

という話をしました。

 

自分がどのステージにいるかで

やることも変わってくる。

 

因数分解に取り組む前に

まずは足し算、引き算から

というのと同じです。

 

で、人生のステージというのもあります。

それを 「お金の遣い方」 で見てみましょう。

 

ステージ1は 「借金が増えている」

つまりマイナスステージです。

 

このステージにあるひとは

 

「借金することにマヒ」

 

しています。

無ければ借りればいい、という感覚。

 

ステージ2は

家のローンなど、借金はあるけれど返済中。

とりあえず生活は回していける

プラスマイナスゼロ、とんとんの状態です。

 

この状態にあると、

とりあえずは自立しているという

感覚があることが多いでしょう。

 

「自分のことは自分で面倒見る」

「ひとに迷惑は掛けない」

 

こうした意識があるとともに、

お金には余裕がないため

大きな冒険にはブレーキが掛かりやすい。

 

その結果、小さく冒険しては

「やっぱり無理」 と小さく挫折を繰り返します。

いわゆる 「突き抜けられない状態」 です。

 

この後、ステージ3、4と続いて行きますが

使えるお金の自由度が上がるにつれ

それをどう使うかが変化し、考え方が変わり

結果として、社会との関わり方も変わります。

 

その社会との関わりが大きければ大きいほど

「社会的成功」 として現れるということです。

 

この話を聴いた同日に

コーチングの本を読みました。

そこで、ふと思ったのです。

 

お金の使い方というのはそのまま

人生の使い方であり

そのひとの考え方を如実に現している、と。

 

借金が増える一方のひとというのは

全てをひとのせいにし、愚痴っぽい。

 

ちょっと成功はしにくそうですが

どうしてそうなるのか。

 

そもそも借金にマヒしているひとというのは

借金=他人のお金

という意識がありません。

 

つまり、自分と他人の区別がつかない。

 

なので、都合のいいときは

「あっち側」 からお金を調達してくる。

 

都合がわるいときは

「あっち側」 のせいだと言う。

 

これはどういうことかというと

内省ができていない、いえ、それ以前に

 

「内省という感覚がさっぱり分かっていない状態」

 

だと思われます。

 

辞書をひくと、内省とは

「自分の考えや行動などを深く省みること。反省」

とあります。

 

借金をすることに抵抗がないひとは

そもそも

自分の考えや行動を 「深く省みること」 を

していないのではないでしょうか。

 

反省?それ、何?

という感じ。

 

それがステージ2になると

ローンなどの借金は自分で返したりして

社会的責任を果たすことで

 

「ひとに迷惑は掛けない」

 

という自負を持つようになります。

 

迷惑を掛けないことは、立派なことだと思います。

 

一方で、このステージでは

自分のことで頭がいっぱいで

「自分と他人」 のことには

あまり意識が向いていない状態です。

 

ステージ1が

自他の区別がついていなかったのに対し

 

ステージ2では

自他の区別はついています。

ただ、その 関係性 については

意識が向いていない、ということです。

 

内省、つまり内側を省みるということは

外側がある、ということ。

 

内を深く見つめれば見つめるほど

外との関わりも

より深く見つめることになります。

 

ステージが上に行けば行くほど
そのひとは
「自分と他人の関係」 を強く意識しています。

自分が他人に与える影響や
他人が自分に与える影響を認知した上で
「それをどうして行きたいか」 を考えています。

 

内省のステージが上がるほど

社会との関わりのステージも上がっていきます。

 

それにつれて

お金の流れも、人生の流れも変わっていきます。

 

あなたが今の状況に閉塞感を持ち

どうも突き抜けることができない、と思うなら

一度、自分の 「内省の仕方」 を

内省してみてはどうでしょうか。