この間、一緒にやってくれない?って言われて

4年ぶりにベースギターを触ることになりました。

 

(写真はイメージです)

 

やってくれない?って言ってきたひとは

サンタナ(知ってる?)が好きで、

サンタナの曲ならなんでもこい、って感じです。

 

かつては大きな会場でも演奏したことがあるらしく

セミプロって感じだったみたい(本人曰く)。

 

一方のわたしはアマチュア、

それも超長らく練習してないし

サンタナなんて全然知らないし。

 

なんせ2週間後に迫ったイベントってことで

大慌てでユーチューブ見たら、

彼のおすすめ曲は超単純なコード進行。

 

とりあえずベースコードだけは押さえて

極力シンプルにしたラインならいけるかな、

ということで引き受けました。

 

とにかくベースコードだけ拾って

時間がないので

翌日いきなり合わせ練習です。

 

それで、コード進行が単純な上に

歌モノではないので、

どこでAメロBメロが切り替わるか分からない。

 

彼が弾くのに合わせろって言われるんだけど

どこをどう合わすのか、全部覚えられないから

ノートにコードやら譜面を書いていたんです。

 

そしたら

「君は譜面を読むからダメなんだ!

ボクの音をよく聴いていれば合わせられるはず!!」

と怒り出した。

 

無茶言わんでくれ。

あなたの出すキューを全部察知して

おまけにいつそれが出るかを「読め」って。。。

それも、お手合わせ初回から。

 

結局、セミプロの彼が

こんな状態で舞台に上がったら恥をかくだけってことで

この話は流れる結末となったのです。

へたくそで悪うございました。

 

しかし、ベース全然触ってなかった上に

練習まったくなしの初稽古だって言ってるのに

そこまでめちゃくちゃ言われてもなー、と

わたしも釈然としなかった。

 

翌日、ふと気づいたのです。

彼は、コードとか楽譜が読めません。

全部耳で音を拾い、ギターの練習をしてきた。

 

だから、わたしがコードとか譜面とか書いてて

彼の音よりそっちを重視してるのが

カチーンと来たんじゃないか。

 

つまり、彼の怒りは

コンプレックスの裏返しだった。

 

彼は、わたしなんかより全然上手いんですよ。

(サンタナ)

リズムもいいし。

 

だけど、どうやら楽譜が読めないこと

つまり、本物のプロみたいに

ぱっと楽譜渡されてその場で弾けちゃうとか

そういうのに、すごく憧れと

コンプレックスがあるんじゃないかと思います。

 

もっと言えば、

音楽を単純に楽しむというより

周りにどう見られるかが

彼はものすごく気になってしまうのでしょう。

 

怒りというのは、悲しみや痛みの裏返し。

触れられたくないもの、見たくないものを

何らかのきっかけで意識してしまうから

怒りとなってこみ上げてきます。

 

そう、こみ上げるのです。

抑えられない衝動です。

 

あなたに対し、誰かが腹を立てたなら

「このひとは、何かに痛みを感じてるんだな」

と考えてみてください。

 

あなたが悪いというよりも、

あなたをきっかけにして、

そのひとの見たくないもの、受け入れたくないものを

見ざるを得なくなっているのだと思います。

 

怒りをあらわにすることで

無意識にせよ、相手をコントロールしようとするひともいます。

 

その 「見たくないもの」 をあなたに同化させ

あなたを怒りで押さえ込むことで

「見たくないもの」 もコントロールしようとしている。

 

つまり、八つ当たりです。

 

誰かに問題点を指摘されたら

耳を傾ける謙虚さは大切です。

しかし、誰かに怒りを向けられたら

自分のせいだと受け取らないようにしましょう。

 

それは、そのひと個人の問題です。

あなたがそれに

巻き込まれる必要はないですから。

 

 

ちなみに、わたしも楽譜を読むのが得意ではありません。

読むのも書くのも、時間が掛かります。

でも、やってるとちょっとずつはできるようになる。

何事も、継続は力なり。