「何を言うんですか、井上さん。

わたしは素直で人の言うことをよく聞きます。

聞き分けはむしろ、よすぎるくらいです」

 

そうでしょう!

このブログをしっかり読んでくださってるあなたは

おそらくマジメで素直、そして謙虚です。

じゃなかったら、こんなガッツーンなブログ

辛抱強く読んでくださっていないと思います。

 

でも、そんなあなただからこそ

今一度自分の「拝聴態度」を

改めて考えてみてはいかがかと思います。

何でもはい、はいと聞くのではなく、

本当に重要なものを「聞き分け」ることが大切です。

 

わたしは子供のころから

マジメに謙虚に生きよ、と教えられてきたので、

どんなひとの声にでも

バカ正直に耳を傾ける傾向があります。

 

 

でもね、それで40ウン年生きてきて

気づいたんです。

ひとの話を聞くのは確かに大切だけど、

現代においては、その先がさらに大切だ、と。

 

では 「その先」 とは何なのか。

 

それは、情報の「真価判断」です。

あなたが見たり聞いたりするものの信憑性や

どんな場面に役立つ情報なのかを的確に判断すること。

 

例えば、井上由紀が語る英語と

リチャード・トーマスが語る英語、

どっちが信憑性があるでしょうか。

 

とりあえず名前から、井上は日本人だよねってことで

トーマスのほうが信憑性あるように思いませんか?

 

でも、そこで井上が在カナダ20年

トーマスはロシア生まれの日本育ちって分かったら

どうでしょう?

 

それでもって、井上はブロークン英語一辺倒で

トーマスは東京外国語大学英語科卒だったら?

 

情報が追加されるごとに、

どっちの英語の話を聞こうか

気持ちが揺れたのではないでしょうか。

 

そして、あなたの関心がどこにあるのか。

ブロークンな実践英語なら井上、

体系立てられた美しい英語ならトーマス、

ということになるのでは。

 

その情報は誰が発信しているの?

その人は、どんな人?

自分が必要とする情報は?

その情報をサポートする情報はある?

 

こうした点をちょっと注意して見てみるだけで、

あやふやな情報はかなりフィルターにかけられます。

 

激流のごとく入ってくる情報。

それぞれエンタメとして見聞きするにはいいですが、

大切なことを選び取って吸収していかなければ

結局情報に溺れ、成果につなげていけません。

 

そのためにも、

ひとを見る目、情報を見る目を磨いていくこと。

何でもかんでも聞くのではなく、

聞き分けるちからをつけていきましょう。