久しぶりに怖い本を読みました!

 

 

台湾のナオキ氏がまとめた日本の実話怪談集です。

 

 

著者のナオキ氏について 

 

ナオキ氏は台湾の方です。
国家ガイド資格をお持ちで、普段は台湾で日本人専任ガイドをされています。
そしてっ!もうひとつの仕事として、台湾で日本の怪談を広めよう!という活動をされているんです。素晴らしい~。

私がナオキ氏を知ったのはyoutubeなんです。

 

 

私が愛してやまない「不思議大百科」で1年くらい前に紹介されていて気になっていたんです。

その後、なんとご本人が登場されてすっかりホラー界での人気者に。(かわいいし)

日本語の流暢さにもびっくり。

 

 

 

 

台湾の今の時代の実話怪談をぜひ見てみて下さい。

 

 

本の構成 

 

私、てっきり日本で発売されている実話怪談集のように、短めの実話がずらーっと紹介されているのかな?と思っていましたが、良い意味で裏切られました。

色々なタイプの実話怪談があり、そのあとに著者の見解が述べられているんです。

その見解が、どれだけこの人は研究したんだ?っていう深い内容なんですよ。
怪談の歴史に始まり、民俗学の怪談への影響、台湾人と日本人の怪談に対する心理的比較等々、怪談の論文のようで読みごたえがありました。

怪談をエンターテイメント(一般に低俗なものとして捉えられがち)としてではなく、ひとつの文化として真面目に研究されているのが好感が持てます。

 

 

怪談話 

 

構成は以下のようになっています。

  1. 事故物件
  2. 怨霊
  3. 人怖
  4. 詛咒
  5. 日常恐怖
面白そうでしょう~~?
 
この中で、私は人怖が一番怖い・・
幽霊よりも悪霊よりも、何より生きている人の悪意が一番怖いです。
幽霊たちはよほどの事がない限り人を殺したりはしないけど(例外あり)、生きている人は実質的な害がありますもんね。
同じ意味で生霊も恐ろしい。
 
こんな風に、怪談のカテゴリーがちゃんとばらけているので、バラエティーに富んだ話を楽しむことができました。
 
 
ああああ、久しぶりの怪談話、すごい楽しかった。
やはり私は怪談成分を注入すると一気に元気になるわー。
 
次の本は未定ですが、三国志でも読もうかな。「パリピ孔明」の影響カラオケ
 

オバケ