都市伝説シリーズ3作目、『楼下的男人』(笭菁)を読みました。

 

 

おどろおどろしい都市伝説作品を連続3作品読んでいたら、さすがにちょっとお腹いっぱいになってきました。あせる

笭菁さん、かなりスプラッター好きでまるで80年代のホラー映画のような展開が必ず出てくるんですよ。

なんとなく香港映画の『ドリーム・ホーム』の暴れっぷりを思い出してしまいました。

 

 

ざっくりしたストーリーは以下。(ネタバレあり)

 

深夜に帰宅した女性がストーキングされ、SNSで助けを求めたまま行方不明になってしまう。

ドアチェーンはかけられたままの密室犯罪であった。

その後引き続き2人の女性も同じ状態で行方不明になる。

それは都市伝説のきっかけとなった事件と酷似しており、どちらも事件現場と重なる並行次元で何かが起こっていることをサークルメンバー達が見抜く。

主人公小静は、自らが囮となってその次元に飛び込むが・・・

 

という感じ。

小静は、格闘技女性チャンピオンでものすごい美人でスタイルも抜群。

普段は人にばれないよう、ぼさぼさのヘアスタイル、ぶかぶかの服、太縁のメガネ、おどおどと内向的な性格を演じているのだけど、今回は囮になるために、余すことなく美しく装うシーンが出てきて爽快な気分になりました!(笑)

その上、並行次元で犯人や魍魎と化した女学生たち相手に戦う時、ベッドのマットレスに乗った瞬間リングの感覚を思い出し、スイッチが入ってしまい情け容赦ない凄まじい戦いっぷりを見せます。

読みながら大爆笑してしまいました。

 

今回も1か所解明されない部分があってもやっとしたけれど、それがこの作者の味わいなのかもしれないなと。

 

都市伝説シリーズ、シーズン1、2と続いていて、まだまだ先が長いのでゆるゆると読んでいきたいと思います。

 

今回出てきた単語で、妙に嬉しくなったのは「騒靈」⇒ポルターガイスト。そのまんまだし・・・

ちなみに映画『ポルターガイスト』は中国語では『鬼驱人』というタイトルです。おばけくん