『红衣小女孩』(笭菁)を読みました。

笭菁の都市伝説シリーズの2作目です!

 

この『红衣小女孩』というのは、台湾に実際にある都市伝説。

これは1998年のオカルト番組で放送された心霊動画から始まったそうです。

 

(こちらで元記事が読めます)

⇒『完全破解「紅衣小女孩」 潘建志:看完保證你不再害怕』
登山中のグループの最後尾に赤い服の少女(ただし顔は老婆で灰色)が映っており、その後そのグループの男性が急死したとのこと。

そこで、この少女は台湾に伝わる「魔神仔(モシナ)」(子供を山に誘い込む)という妖怪ではないかという話が広まった。

 

小説では、大学近くの青山路というカーブのきつい路上に赤い服の少女が佇んでいる、というのが主な噂。

バイクで走っていると目の前に突然少女が現れ、よけようとして事故を起こす。

また、よけきれずはねてしまっても少女が見つからず、また運転を始めるとミラーに全速力で追いかけてくる少女の姿が映り、事故を起こすという・・面倒くさい系。

日本でも同じようなの何名かいますね。高速ばぁばとか。

 

毎年そのような事故が続いていたところ、今年の11月は例年と違い、少女を見た人は夢の中で少女に追いかけられ腕をつかまれる悪夢にうなされ眠れず廃人になったり(エルム街の悪夢を彷彿とさせるくだり)、記憶を操作され、なぜか赤い服を着たあげく事故で死んだり、とかなりあくどい目に遭ってしまいます。

というところから、おなじみの都市伝説サークルのみなさんが被害者になりつつ、かつ戦いつつ、事件を解明していく展開。

 

3冊目にして、どんどんサークルメンバーの人物像もたってきて馴染んできました。

事件のきっかけは思いもよらぬ出来事であり見事解決したものの、都市伝説の紅衣小女孩は直接事件に関係しておらず(関係してないこともないけれど、なぜ手を貸すような形になったのか理由がわからない)、これからもそのまま活動していく感じで終了したのが何となくもやもやしました(笑)

また、ところどころ伏線が回収されておらず、謎のままなのがなんとも。

 

あ、ネタバレしてしまった。(でもみんな読まないよね?ね?ね?)

 

この『紅衣小女孩』って、実は台湾で大人気らしく、すでに3本映画化されています。

私は1を観ましたが、実にウェットでじめじめしていて、嫌な空気の漂う良い作品でしたよ!

 

おととし公開された第3作目『人面魚:紅衣小女孩外傳(The Devil Fish)」』は、ビビアン・スーが出演しているそうなので、早く観なくては!

 

では引き続き都市伝説シリーズ3『楼下的男人』を読みます。ニヤリ