原書迷朋友にお借りした台湾の恐怖小説『撿到的SD卡』(笭菁)を読みました!
久しぶりの恐怖小説ですっっっ!(喜)
ここのところ、恐怖小説といいつつ人間が怖いだけだったり、推理小説だったり・・という「霊」に関係ない小説が続き、完全に「霊」不足だったので大満足。
作者の笭菁は、40歳そこそこの女性で、なんと作品数200を超えるという多筆の人。
最初は意外な事に恋愛小説を書いていたそうです。
何がそうなったのかは謎ですが、だんだん恐怖小説にシフトしたとか。
(そうだよね?そうだよね?それが普通だよね?という私の心の声)
彼女のブログも発見!(⇒こちら)
これはその中で「都市伝説系」のシリーズです。
大学の都市伝説サークルの面々が、色々な都市伝説に巻き込まれては解決していく話。
シリーズ途中だったので、前に出てきた事件や人がちらほら出てきて気になりました。
今回は、電車で拾ったSDカードのファイルを開いてしまったことから始まる悪夢のような出来事。
1番最初に開いたファイルは凶悪な顔をした長髪の女性の写真。
その夜、その女が現れて寝ている男性を覗き込んできます。その際髪の先が顔にチクチクあたる(笑)。
朝起きたら部屋のいたるところに長い髪が散らばっていて・・・・
その後は、自動的にファイルが追加されていきます。タイトルは次の日の日付。
それは次の日に起こる予言ファイルなんです。写真だったり動画だったり。
犠牲者が次々と出て行く中、サークルの面々が取った行動は!?
というわかりやすく、目が離せないストーリーでぐんぐん進みました。某韩松とは大違い!!
本のところどころに挿絵があるのですが、それが予言ファイルの写真や動画なんです。
これすごくいいアイデア!
↑この女が最初にでてきたやつね!悪い顔!!
ストーリーは結構ありきたりというか、よくありがちな「リング系」の呪いの連鎖なんだけど、斬新だったのは悪霊2人(この女性と少年)が結構抜けていること!
ターゲットの人間のそばでヒソヒソ話をしてこれからやろうとする悪事がばれてしまったり、そのせいで逆にやられてしまったり。
髪をやたら撒き散らすので「生病的女人」と呼ばれてしまったり。
この世での姿が、クオリティが低い雑な姿(色あせた看板みたいにぺらっとしてる)なため、最後は「看板女」とあだ名が替わったり。
チャットで言い訳みたいな事言ってきたり!
かなり人間味あふれていて憎めませんでした。頑張れ看板女!って最後の方は思ってしまうほど。
そして、都市伝説サークルのメンバーのキャラがそれぞれ個性的でひとりひとりしっかり描かれているので、その部分も楽しめました。
これはぜひシリーズ通して読みたいです。
全巻揃えたら置く場所ないし高いし・・・なんて思っていたら朗報!
楽天KOBOで買えるという情報が原書迷さんから。
そういえば、楽天は台湾の本扱い始めたんですよね。ちょっと前から。
ほらっ!
す、素晴らしい!!!!!!ありがとう楽天KOBO!ありがとう三木谷社長!(笑)
挿絵も入っていたらいいなあああああ・・・・
というわけで、これからのライフワークは都市伝説です。
のんびり合間合間に読みすすめようと思います。嬉しい嬉しい。