スズメの子育てと、空き家バンクと、そして人生の話。
こんにちは!
米粉パンと抹茶のお店『Yine(イネ)』店主、
管理栄養士のenaと申します。
私たちのお店は新潟県胎内市、
風力発電の見える村松浜海岸の近くにあります。
🌾 工房での営業は月に2回!
🌾 出張販売やイベント出店
🌾 米粉パンレッスンも開催中
夫婦2人で、無理なく営む、小さな米粉パン屋です。
今日は(も?)パンの話ではなくて、
我が家の「屋根の上の小さな住人たち」について。
…そう、スズメの話です。
スズメたちの「ここに住みます」宣言
昨年の春のこと。
屋根と屋根が重なった、あの絶妙なすき間に——
「ここ、いい感じなんで住みますね〜!」
と言わんばかりに、スズメたちがチュンチュンと
夫にすごい話しかけてきました![]()
気づけば、小さな巣が完成。
お父さんスズメとお母さんスズメが、せっせとご飯を運び、
屋根の奥からは、かすかに聞こえるヒナの声。
姿は見えないのに、
たしかにそこに「暮らし」があるのがわかるんです。
子育てに奮闘するスズメ夫婦の役割分担
ある日、夫がぼそっと言いました。
「お母さんの方が、餌くれ頻度高い気がする」
あら、そなの?![]()
お父さんはちょっと“ゆるめ”の育児担当らしい。
でも夫曰く、スズメの役割は餌やりだけじゃないんだそう。
たとえば…
-
敵から身を守る(見張り役)
-
巣の清掃(ヒナの排泄物をきれいに取り除く)
-
全体の衛生管理(病気を防ぐため)
つまり、スズメの子育ては…
掃除・ごはん・見守り
…と、まさに人間の育児と一緒!
お父さんはきっと、見張りを頑張っている?
ちょっと笑えるけど、なんだか愛おしくて、
毎日屋根の上が気になって仕方ありませんでした![]()
「まだ出たくない」子スズメと母の愛
やがて、少しずつ巣立っていく子スズメたち。
でも…最後の1羽が、なかなか出ていかない。
いわゆる「子ども部屋スズメ」![]()
お母さんは、すぐには助けない。
ポールの上からじっと見守って、
「そろそろ、自分で出てきなさいよ」
と言っているような距離感。
それでも出てこなければ、
仕方なさそうに、また餌を運ぶ。
…どこの世界も、お母さんは大変です。
巣立ったはずなのに、帰ってくる
ようやく最後の子も巣立って、
「よかったね〜」なんて思っていたら——
その子、ちょこちょこ戻ってくるんです![]()
きっと
「おかあさーん、お腹すいた…」って。
もう、かわいすぎる![]()
夫の一言と、私の答え
そんな様子を見て、夫がぽつり。
「生き残るのは、一番最初に旅立った子だよ」
なるほどなぁ、と思いつつ、
私はこうも感じました。
一番に飛び立てる力も、生命力。
でも、誰かに頼れる力も、また別の生命力。
どっちもちゃんと、「生きる力」だなぁって。
「頼る力も生命力」…と思ったけれど
でもここでもまた夫の豆知識。
「それって、社会性動物の話じゃない?」
え?社会性動物って?
夫曰く、「頼れることで生きていける」っていうのは、
人間やアリのように“社会を形成している動物”だけの話なんだそう。
たとえばアリの世界では、
「2:6:2の法則」といって、10匹いたら2匹は働かない。
でもそれでも社会が回るのは、“仕組み”があるから。
スズメは社会性のある鳥ではないので、
「頼って生きる」というのは自然界では成立しない。
つまり、「手のかかる子が可愛い」は人間の世界の話ってことらしい![]()
それでもやっぱり…可愛かった!
とはいえ、何日もなかなか巣立てず、
お母さんに餌をねだってたあの子スズメ。
最終的には自分で飛び立っていったし、
ときどき巣の近くに戻ってきてる姿はやっぱり…可愛くて、ね。
生き残る強さとは別の、生き物としての愛おしさを感じてしまいます。
巣は「空き家バンク」になる
そして巣が空っぽになって数日後。
今度は、白と黒の別の鳥がやってきて、
ガサゴソ…ガサゴソ…
「…あ、これ内覧中だな」って![]()
もう完全に「空き家バンク」。
巣は1回で終わりじゃなくて、
次の誰かの暮らしへと引き継がれていく。
命って、ちゃんと巡ってるんだなぁと、しみじみ。
そして今年。まさかの“引き継ぎ現場”
そして今年の春が近づいたある日。
夫が「面白いことがあったよ」と。
軒下でチュンチュンと鳴く声に振り向くと、
母スズメらしき1羽が、誰か(たぶん夫)を呼ぶように鳴いていたそうで。
すると——
あの巣の場所から、
サッと1羽のスズメが出てきて、
夫のことをじーーーっと見つめたまま、動かない。
約5分![]()
しかもその後ろには、もう1羽。
少し離れたところで見守る母スズメ。
その光景が、まるで——
「この人が、この家の人だよ」
「ちゃんと、顔見せしておきなさい」
って、教えているみたいだったと。
巣作りは、本能?それとも継承?
夫がぽつりと疑問を投げかけます。
「スズメって、どうやって巣作り覚えるんだろうな」
「見てないのに、できるって…本能?」
たしかに。
でも、あの光景を見ると、
ただの本能だけじゃない気もしてくる。
もしかしたら——
この場所は安全だよ
この人間は大丈夫だよ
って、代々引き継がれているのかもしれない。
この家は、代々使われているのかもしれない
スズメは年に何度か子育てをして、
寿命は数年と言われています。
だから毎年来ているのは、
同じ親ではないのかもしれない。
でも——
家族で順番に使ってる?
リフォームしながら住んでる?
安全な場所として、受け継いでる?
そんな想像が、どんどん広がっていきます![]()
春は「挨拶の季節」
伴侶を見つけて、
巣を作る場所を探して、
きっとまた、あのチュンチュンが始まる。
数日かけての、あいさつ回り(なのか威嚇なのか報告なのか…
)
でも、あの感じはきっと——
「今年もよろしくね」
って言ってるんだと思うんです。
屋根の上の、小さな世界
鳥も、人も。
ちゃんと考えて、選んで、つながって、生きている。
スズメのお母さんも、お父さんも、そして子スズメたちも。
それぞれのやり方で、生きていく。
お母さんは見守りながら、でもちゃんと巣立たせる努力をしていて、
その様子を見ていると、なんだか私たち人間の子育てや暮らしとも重なって——
「生きるって、なんて健気で、なんて面白いんだろう」
と思ってしまいます。
自然の音がBGMになる暮らし
そうそう、スズメの話をしていて思い出したんですが——
私たちのパン屋、BGMを流していません。
たま〜に動画を流すことはありますが、
基本は、自然の音そのままのお店です。
風の音、雨の音、スズメの声、ウグイスのさえずり。
それが私たちにとっての「心地いいBGM」。
実は私たちが初めて出会ってお茶したカフェも、
BGMがなくて、雨音が聞こえるような場所でした。
その静けさが心地よくて、今でも忘れられません。
鳥の声に包まれて暮らす、ということ
昔住んでいた奈良の矢田町という場所も、
春になるとウグイスが「ホーホケキョ」の練習を始めるようなところでした。
今の村松浜も、ウグイスやスズメの声がいつも聞こえる静かな場所。
自然の音がBGMになっている生活って、
慣れてしまうと逆に「静かな音」がないと落ち着かないんですよね。
鳥の声を聞きながら、
今日もパンを焼き、屋根の上の営みを見守る。
そんな日々が、なんだかとても尊く思えるこの頃です。
おまけ:今年はどんな子たちが来るのかな
今年はどんなスズメさんかなぁ。
しっかり者?
ちょっと甘えん坊?
昨年、最後に飛び立った子?
もしかしたらまた、
「子ども部屋スズメ」もいるかもしれません![]()
そんなことを考えながら、
今年も子育て模様、楽しみに待っています。
もっとつながれたらうれしいです!
本日の長い文章
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