こんにちは。みつふじ あけみです。
「突然、肌がかゆくなった」
「じんましんが繰り返し出るけど、
病院では原因不明…」
そんなお悩み、ありませんか?
実はこれ、更年期の
「ある変化」と
関係しているかもしれません。
東洋医学では、40代以降は
「血(けつ)」が不足しやすい時期と
言われています。
ここでいう「血(けつ)」とは、
西洋医学の血液だけではなく、
全身に栄養を届けたり、
心身を穏やかに保つ
エネルギーのような存在です。
年齢とともに血が減ると、
肌にうるおいが届きにくくなり、
乾燥やかゆみ、
じんましんといった症状が
起こりやすくなるのですね。
また、更年期に起こる
ホルモンバランスの急な変化も、
自律神経や免疫力に影響を与えます。
そのため
「急に敏感肌になった」
「ストレスに弱くなった」
「かゆみが長引くようになった」
と感じる方も少なくありません。
実は私も、そのひとり。
もともと、じんましん体質だな…
という自覚はあったものの、
すぐ治るので
あまり気にしていませんでした。
ところが40歳をすぎて、会社を退職し、
フリーの仕事に切り替えようとした
その日の夜。
首から背中まで、
今までにないくらいのじんましんが
一気に出て、
少し不安になりました。
その日は数時間でおさまったけれど、
それをきっかけに、
やがて、ほぼ毎日出るように。
痛いのもツラいけど、
かゆいのもツラくて、
眠れない夜もありました。
私の場合は、
更年期の入り口に差しかかったこと、
環境の変化、そして
「新しいことに挑戦する緊張感」が、
自律神経のバランスを
大きく乱していたようです。
もともと気を張りやすい、
がんばりすぎてしまうところも
わざわいしたかな、と思います。
年齢を重ねていくと
体調、体質は、
必ず変わるときがきますね。
そこに気づいて、合わせてあげる、
そこが大事なのかな、と つくづく思います。
■じんましん予防におすすめの養生法
・がんばりすぎ、を緩める
まじめで頑張り屋さんほど、
体に緊張をためこみやすい。
「今日はもう、これでOK」と
言えるくらいが、いい加減です。
・食事は、潤いと血を補う。
黒ごま、プルーン、クコの実、
レバーなどは血を補う食材。
肌の乾燥をやわらげるには、
白きくらげや山芋もおすすめです。
・入浴は「ココロとカラダを緩める」
ぬるめのお湯に10~15分前後、
(長湯は逆効果なことも)
ゆっくり浸かって深呼吸。
自律神経が整い、かゆみも
やわらぎやすくなります。
■じんましんを悪化させやすいNG習慣
× 夜ふかし・寝不足
× 冷たい飲み物のとりすぎ
× 甘いものやお酒をダラダラとる
× エアコンで冷えっぱなし
こうした生活が続くと、
さらに「血」が不足したり、
自律神経が乱れて、 肌トラブルが
起こりやすくなります。
じんましんは、体が
「少し休もう!」と出している
サインかもしれません。
がんばることは、悪くないですが
やさしく自分に寄り添うことも
大事です。
厳しいばかりは、ツラい。
それが、ゆらぎやすい
更年期の波を乗り越える
考え方にもなりますね。
そして、もうひとつ大切なのは
「焦らないこと」。
じんましんは、慢性化すると
回復に時間がかかることもあります。
でも、日々の生活を少しずつ整えて、
できたら漢方クリニックなどで
時々専門家のサポートを受けながら、
丁寧に、少しずつ過ごしていくと
ちゃんと落ち着いていきます。
焦りの感情もまた
体に負担がかかりますからね(^^
症状がツラいときは、
一刻も早く治したいものですが
体が変わるには時間がかかります。
じんましんは、
ただの肌トラブルではなく、
心と体からのメッセージ。
やさしく耳を傾けながら
自分を大切にする
きっかけにしていきましょうね。