自由研究
夏休みに入った。
と思ったら、しょっぱなから、はっきりしない空模様。
エアコンを使わずに過ごせる涼しさは有り難いのだが、
結局、予定していた買い物にも行かず、うっかり3時間以上も惰眠を貪ってしまった。
それはさておき、
ちょっと暇潰しに、
Googleマップを使って、
検証のような事を試みてみた。
マルコの旅路を。
なんだって?
いや、最近、また見始めたんです。
朝、起床してテレビをつけたら、やってまして。
そう、偶然ですよ、普段めったに見ることのない、東京MXテレビにチャンネルを合わせていたんですね。
母をたずねて三千里、やってまして。
それから、毎朝、予約録画ですよ。
過去記事を確認したら、3年前の5月にデイリーモーションのアプリを使って見てたんですが、
やっぱり実際テレビで放送されていると、
また見ちゃいます。
いや、3年経っているってのもあるか。
というのも、
MXテレビで世界名作劇場(?)シリーズのアニメが放送されているのは、既に知っていて、
確か、母をたずねて三千里も、この3年の間に(現在とは別に)放送されていた気がしますが、
その時は、また見ようとは思わなかった。
だけど、このアニメシリーズ、作品数は多くても、毎週5話のペースで放送されるから、その分再放送される機会も多いというのは有り難い。
ちなみに、僕が過去に、この放送枠で視聴したのは、
唯一、ペリーヌ物語。
ちょうど、3年前のマルコに触発された時期だったかな。
全く知らないアニメ(ラスカルの翌年)で、途中半分くらいから見たんだけど、
健気に頑張るペリーヌの姿に感動してしまいました。
マルコに話しは戻すけど、
残念ながら、僕が見始めたのは、物語も中盤を過ぎてしまった所からで、
これからいよいよ苦難の旅路が、
いや、ずっと苦難続きなのですが、
まさに、オープニングの歌にある、
母さんのいる
あの空の下
遥かな北をめざせ~
という、厳しい1人旅が待っています。
このアニメ、設定としては、19世紀末なんですね。
日本でも、ブラジルに移民した時代と重なるのでしょうか。
しかし、フィクションとは言え、
マルコが旅した道程というものを、
確認せずに
いられない
じゃないですか?
で、Googleマップで見てみるわけですが、
日数が出てるけど、
これは、一睡もしないで歩き続けた場合の所要時間だろ?
意味あんのか、これ。
おそらく、実際は、3~5倍の時間は掛かるでしょう。
劇中で描かれているのは、
まず、最初の船旅が途方もない距離ではありますが、
アルゼンチンに着いてからの、
ブエノスアイレスからバイアブランカまでは馬車です。
覚えていない(見れば確認出来ると思いますが)けど、かなりの長旅だったと思います。
馬車といっても、当然、速く走り続けるような
移動手段ではなく、まして長距離ですから、ゆっくりとパカパカと歩くような感じだったと思います。
そして、バイアブランカには母さんはいなくて、またブエノスに戻るのですが、これは汽車です。
現在だと7時間45分の所要時間とマップに表示されていますが、100年以上昔だと、もっと掛かったのかも知れません。
さらに、ブエノスからロサリオまでは川を船で移動します。
アニメだと、一話分ですが、二晩ぐらい過ごしたような気がします。
次のコルドバまでは汽車で行けるようになるのですが、
そこへ至るまでが、そうは簡単には事が運ばない、この物語らしさが発揮されていて、
コルドバ行きの馬車に乗せて貰う為に、地元の有力者の所へ紹介状を持って訪ねる→
本人は行き違いでブエノスに行って留守。帰宅は1ヶ月後→
そこの使用人に、なんとかコルドバに行く人&滞在費を稼ぐ為の仕事の紹介を頼むが、
「乞食をやるなら、イタリアでやれ」
と門前払いをされてしまう。
途方にくれながらも、仕事を探すマルコ。
当然、そんな簡単には見つからない。
いや、だって9歳とかだよ?
レストランの前で立っていると、物乞いに間違われ、お金を渡されそうになって、逃げ出すマルコ。
ついに、歩いてコルドバに行く決心をするマルコですが、
「おーい、マルコー!マルコロッシじゃないか!」
後ろから駆け寄る老人。
移民船で知り合ったおじいさんが、マルコを見つけて追いかけて来たのです。
思わず抱きついて泣くマルコ。
どうしたのか問う老人に、
「まだ、母さんに会ってないんだよ、ぼく」
全ての事情を知った老人の息子さんに連れて行かれたのは、ジェノバを故郷とする人々が集う「イタリアの星」というお店。
息子さんのちょっとした演説で、意気投合するジェノバっ子の大人達。
回された帽子に集められたマルコへのカンパ。
「着いたぞ!コルドバへ!」
出会う人々の優しさで、繋がれて行く物語。
なんと
気持ちのいい連中だろう
……。
さすがに2度の使用はキツかった(笑)
しかし、そうです。コルドバに着いても、お母さんには、なかなか会うことが出来ません。
今週は、インディオの少年との出会いが描かれていましたが、来週からは、
トゥクマンへ向けて出発するでしょう。
これが、また泣かせる別れがあるわけですが。
その長い道中の移動手段も、色々変わって、なかなか壮絶です。
さらに、思いきって、
母をたずねて三千里
日本でやってみたら
どうなる
っていう、訳の分からん事を考えてみた。
一番距離的に妥当な場所が、
旭川の先の美深町という所でした。
なんだかピンとこないけれど、
最後の、あの苦難の旅路は、
北海道を縦断しちゃうぐらいの距離はあったってことか。