こんにちは。ただのあきこです。
先日、一滴の墨汁が心にポトリと落ちるような感覚を覚え。現実の出来事としては、ごく些細な事。だけど、その瞬間はっきりと、自分の心に変化があったことに気づきました。
別に、一滴くらい墨汁が落ちたって、アタシの心の全部が真っ黒になるわけでもない。そして、きっとそう遠くない「今」に、黒い滴りは紛れていくだろう。
頭ではわかっていても、心が追いつかない、そんな状態。以前のアタシならば。このなんとも言えないイヤな感覚を、一刻も早く流し去ろう、排除しようとしたでしょう。
身を守る術もいくつか持っています。セドナメソッド、バキューミングなどのヒーリング。これらは、きっと。今までそうであったように、すぐにでもアタシの心を軽くしてくれるでしょう。
でも、今は。そうしたくなかった。
水中に身を任せ、どこまでも深く深く沈んでいくような、ゆっくり静かな時間。ただ自分の気持ちが落ちていくのを、じっくりと感じていたかった。
何にも抗わず、ただ脱力して身を委ねていると。漆黒の闇を揺蕩う自分を心地よく感じて、気づいたことがあった。今アタシは、体感の悪さをまっすぐ受け止められてるって。
そう思うと、なんだか少しだけ嬉しくなりました。
とその瞬間、アタシの中の陰陽がぐるりと回転した。「嬉しい」という一筋の光が、状況を反転させたのでしょうか。
少しずつ、アタシの体は上へ上へと浮かんでいく。決して上に向かおうとはしていないのだけど、勝手に浮かび上がる。
どうやら、まだしばらく水面までは距離がありそう。そして、その方がアタシにとっても気が楽だ。このどんよりした重みと闇を楽しもう。そう心に決めたら。
アタシはこの世に、ホントに遊びに来てるのかもしれないな
フト、確かな感覚をおぼえたのでした。
最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。