現実の基盤を物質に求めている限り、あなたの経験は、物質世界のなかで行え、説明可能なものにどうしても狭められてしまう。
しかし、「内なる存在」を受け入れ、その世界や「内なる存在」との個人的な関係を思い出せば、地上での体験を余すところなく味わえるようになるだろう。
エスターは車を運転してきてくれたジェリーのために門を開けようと、門のところまで歩いて行った。
門のところに立って待っていたとき、空がこれまでにないほど美しいことに気づいた。
深い色をし、普段とは違っていたのだ。
それまでなら遠すぎて聞こえないような鳥のさえずりさえもはっきり聞こえた。
空気中には嗅いだことのないかぐわしい香りが漂っていた。
肌に触れる空気の感覚も素晴らしかった。
たたずんでいる彼女の頬を伝って、涙が流れ落ちた。
大声で彼女は言った。
「いままでこんなに甘美な経験はなかったわ。」
それから、突然気づいてエスターは言った。
「エイブラハム、あなたなのね。」
わたしたちは、エスターの唇を借りてゆったりと微笑んだ。
わたしたちが彼女の目を通して見、彼女の耳を通して聞き、彼女の鼻を通して匂いを嗅ぎ、彼女の肌を通して感じていることにエスターが気づいたからだ。
実際に、わたしたちはエスターの身体を通して物質世界の面白さを楽しんでいたのだ。
わたしたちがあなたに望むのは、自分自身の「内なる存在」と同調し、相互作用することの大切さを理解してもらうことです。
エスターは考えることを意図的に選択することによって、エイブラハムとの充実した相互作用を許容するまで、自分自身の波動を高めた。
一日を始めるにあたって、彼女は自らの意図を明確にしていた。
「今日、どこに行こうと、何をしようと、誰と交流しようと、自分を気分よくしてくれるものを探そう」
〈一部略〉
わたしたちは教師として、言葉が何も教えないことをずっと以前に学んだ。
学びは人生経験を通してもたらされるのだ。
いくら説明に言葉を費やしても、現実の直接体験を通してもたらされるのだ。
「引き寄せの法則の本質」(エスター⋅ヒックス+ジェリー⋅ヒックス著)〈物質的次元と見えない次元とをつなぐ〉p069、070
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頭のなかが、あれやこれや、過去や未来でいっぱいになって、〈いま〉にいないと、〈感じる力〉が弱まってしまう。
〈感じる力〉が弱まっていると、「内なる存在」との繋がりも弱くなる。
「考えるな! 感じろ!」(^ー^)
どんな世界を意図して感じましょうか?✴