読了。和合亮一さんの3冊。 | 50代からの 武道・格闘技 再挑戦日記
大友良英さんの「クロニクルFUKUSHIMA」の中の対談記事を読み

読みたいと思っていた和合亮一さんの本です。

都内では震災からしばらくは震災関係の書籍コーナーがどの本屋

にもありましたが、今は原発関連ばかりで探すのに苦労しました。


やっと入手して先週帰省する高速バスの中で読んだのが

詩ノ黙礼



「詩ノ黙礼(和合亮一・新潮社)」でした。

読んでいて涙と鼻水が止まらなくなり、読み終えた後も

暫く魂が揺さぶられ続けているような状態で茫然と

していました。

文学用語で「カタルシス」という一種の魂の浄化の状態に

あったみたいです。

詩の言葉の一つ一つが現在置かれている福島県民の

怒り、悲しみ、苦しみ、嘆き、切なさ・・・・・

そういったすべての感情を刃のように心に叩きつけます。


詩の中でたびたび出てくる「あなた」

それは誰なんだろう・・・・。


最近読んだ本の中で一番衝撃を受けた本でした。


次にいわきのヤマニ書房で買って東京で通勤電車の中で

読んだのがこの「詩の邂逅(和合亮一・朝日新聞出版)」です。

詩の邂逅




3冊の中では一番最後に出版された本でそのためか怒りの表現は

やや抑え気味で、対談記事と詩をあわせてもがきながらも復興へ

立ち直ろうとする気持ちがやや出ているように感じます。


この中でラジオ福島の大和田アナとの対談の中の記事で

いわきで津波に飲まれたご老人の話が出ていました。


震災からかなり早い段階で一度ツイッターで聞いたことが

ありましたが、ソースが曖昧だったので半信半疑というか

信じたくないという気持ちがありました。

消防団の方からのメールを大和田氏が紹介したものでした。


津波で流されそうになっていた老人に消防団の方々が

ひもを投げて引っ張って助けようとしていたがなかなか

助けることができずにいると、その老人は・・・

「ありがとう。津波は第二波ほうが大きいかもしれない。いいから、お前たち、これから立派ないわきをつくってくれ。そこまでやってくれたらいい。いいからお前たち逃げろ」

と言って、自らひもを放した・・・・。


俺たちが嘆いてる暇はないと強く感じさせられました。


3冊目は新宿の紀伊国屋書店で購入した「詩の礫(和合亮一・徳間書店)」

詩の礫




和合氏が震災後にツイッターに初めて接してアパートで感情を

ひとりでパソコンに向かって叩きつけつつ、それが詩の礫として

昇華され、心を揺さぶる詩となっていく過程が良く判ります。


通勤電車の間化で読んでいたのですが、たびたび涙線が破壊され

変なおじさんに見られそうだったので、自宅でゆっくりと今日

読み終えました。


和合氏の礫はまだまだツイッターで書き続けられています。


震災直後に一時、詩が話題になっていたときはまだきつくて

一度フォローしてすぐに離れてしまいましたが、もう一度、

ふぉろーしてゆっくりとお付き合いさせ続けていただきたいと

思います。


こんな先生に学ぶ福島の中学生はしあわせだなあ。


byきわむ