読みたいと思っていた和合亮一さんの本です。
都内では震災からしばらくは震災関係の書籍コーナーがどの本屋
にもありましたが、今は原発関連ばかりで探すのに苦労しました。
やっと入手して先週帰省する高速バスの中で読んだのが
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「詩ノ黙礼(和合亮一・新潮社)」でした。
読んでいて涙と鼻水が止まらなくなり、読み終えた後も
暫く魂が揺さぶられ続けているような状態で茫然と
していました。
文学用語で「カタルシス」という一種の魂の浄化の状態に
あったみたいです。
詩の言葉の一つ一つが現在置かれている福島県民の
怒り、悲しみ、苦しみ、嘆き、切なさ・・・・・
そういったすべての感情を刃のように心に叩きつけます。
詩の中でたびたび出てくる「あなた」
それは誰なんだろう・・・・。
最近読んだ本の中で一番衝撃を受けた本でした。
次にいわきのヤマニ書房で買って東京で通勤電車の中で
読んだのがこの「詩の邂逅(和合亮一・朝日新聞出版)」です。
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3冊の中では一番最後に出版された本でそのためか怒りの表現は
やや抑え気味で、対談記事と詩をあわせてもがきながらも復興へ
立ち直ろうとする気持ちがやや出ているように感じます。
この中でラジオ福島の大和田アナとの対談の中の記事で
いわきで津波に飲まれたご老人の話が出ていました。
震災からかなり早い段階で一度ツイッターで聞いたことが
ありましたが、ソースが曖昧だったので半信半疑というか
信じたくないという気持ちがありました。
消防団の方からのメールを大和田氏が紹介したものでした。
津波で流されそうになっていた老人に消防団の方々が
ひもを投げて引っ張って助けようとしていたがなかなか
助けることができずにいると、その老人は・・・
「ありがとう。津波は第二波ほうが大きいかもしれない。いいから、お前たち、これから立派ないわきをつくってくれ。そこまでやってくれたらいい。いいからお前たち逃げろ」
と言って、自らひもを放した・・・・。
俺たちが嘆いてる暇はないと強く感じさせられました。
3冊目は新宿の紀伊国屋書店で購入した「詩の礫(和合亮一・徳間書店)」
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和合氏が震災後にツイッターに初めて接してアパートで感情を
ひとりでパソコンに向かって叩きつけつつ、それが詩の礫として
昇華され、心を揺さぶる詩となっていく過程が良く判ります。
通勤電車の間化で読んでいたのですが、たびたび涙線が破壊され
変なおじさんに見られそうだったので、自宅でゆっくりと今日
読み終えました。
和合氏の礫はまだまだツイッターで書き続けられています。
震災直後に一時、詩が話題になっていたときはまだきつくて
一度フォローしてすぐに離れてしまいましたが、もう一度、
ふぉろーしてゆっくりとお付き合いさせ続けていただきたいと
思います。
こんな先生に学ぶ福島の中学生はしあわせだなあ。
byきわむ


