ある日、彼と寝ていたら、突然の息苦しさと鮮明な映像が私を襲った。


私は悲鳴を上げて起き上がった。


そして、私は、ずっと思い出すことのなかったある出来事をはっきりと思い出した。







あれは私が年少の時だった。




保育園と家が近かった私は、いつも夕方保育園のウサギに友達と餌やりをしていた。




ある日、私と友達が2人で並んで餌やりをしていたら、

中学生らしき男の子が、私の背後にピッタリとひっついて座った。




私は、驚いたが

その中学生は

「何してるの?餌あげてるの?」
と聞きながら


私のスカートの下から、私の下半身を触り続けた。




私は、恐怖と気持ち悪さで逃げ出したかったけど

友達に知られるのが嫌で、ひたすら我慢した。



私は何故、下半身を触られたのかも分からず、ただ、怖くて仕方なかった。




そして、次の日の朝

私たちが餌やりしていたウサギは殺されていた。




私は、何が何だか分からないけど、とにかく色んなことが怖かった。







それから夕方保育園に行くのが嫌で行かないようにしていたけど、

それから間もなく、兄が保育園で遊ぼうと無理やり私を連れ出した。




保育園に着くと、やっぱりあの中学生がいた。




私は怖くて仕方なくて、とにかく兄の近くにピッタリとひっついていた。



それなのに、兄が

「滑り台から水を流そう」
と言い出して

私に水を汲んでこいと命令してきた。




私は何回も嫌だと言ったけど、聞き入れてもらえなくて

恐る恐る水道の所まで行った。




水道がある場所は、兄が遊んでいた滑り台からちょうど死角になっていて

中学生は私の後ろにまたピッタリと引っ付いてきた。




そして、震えながら水を入れる私のスカートの中に手を入れ

またあの日と同じように私を触った。



私は、今にも泣き出しそうだったけど

何事もなかったように、水を入れ、笑いながら兄の元へ戻った。


泣き出したい、叫びたい、そんな想いを必死で隠し、兄と暗くなるまで笑いながら遊んだ。






その中学生は、その後すぐに引っ越したと母から聞いた。


近所に住む中学生で、何か問題を起こしたと母が言っていた。






記憶とは恐ろしいもので、1つ思い出すと、次から次へと色んなことを思い出した。