あわててバス乗り場へ引き返すものの・・・・あと30分は来ん・・・・
今考えれば他にも病院行きの路線はいっぱいあったのだろうけど、
なんせ来たばかり&先ほどの緊急連絡でテンパっていたのもあり、判断を大いにミスります。
こういう時落ち着いて冷静沈着に物事を判断できる人をとても尊敬する。
わたしはいつもあたふたして間違えた選択をしてしまうことがしばしば。
この時も流しのタクシーが見つからないことに大いにテンパり、バスの路線をじっくりとググる時間さえも
惜しい気がして・・・・
走りました。病院に向かって思いっきり・・・
だって、アウトレットのある港から病院までは一直線。
ど田舎で周りに何もないため、25階建ての大病院は目の前にどどーんとそびえ立って見えていた。
見えてるのに・・・・バスではほんの10分ほどなのに・・・・
走っても走ってもつかない。
道路沿いを必死こいて走るわたしを横目にバイクの群れが過ぎていく・・・・
そう、台湾は世界でも有数のバイク王国。
台北ではシェアバイクも、シェア自転車もそこらじゅうにステーションがあるのに、
このど田舎めぇ〜!!そんなもん、何もない・・・
必死の形相で汗かいて走るわたしをちらちらと横目でみながらバイクで走るおっちゃん。
台湾人の気さくさからしてこの時私が「おじちゃん、ごめん、緊急なの。あの病院まで後ろ乗せて〜」って言えば
ぜったい乗せてくれたと思う・・・
(台湾のスクーター二人乗りOKなんです・・・小さい子だと3人乗りしてるファミリーも多い←ウチも)
でも言えなかった・・・
横目でシェアステーションを探しながら必死こいて走ること20分強、ようやく病院へ到着。
電話が鳴ってから半時間経たずにもどれました(ほんま・・・なにやってんねん・・・・)
走りながら「もしかしたら開けてみたらすごい広がりでもう手術できないとか言われるんでは・・・・」とか
「医療ミスで失血したとか・・・」←完全に去年のトラウマ
いろいろと嫌なことを考えながら半泣きで走りましたが
手術フロアの医師面談室へ通されるとそこにはいとこの旦那さんのお姉さん(耳鼻科医)が。
「どこいってたのぉ〜!わたしの担当の部分終わったから説明しようと思ったのに!」
今まで4回台北で手術してきたけど、手術の報告とかそういうのはすべて手術が完了して
病室とかに帰ったあとだったから、まさか手術の途中で医師から報告があるなんて・・・・
さすがのハイテクオペ機器、手術中の写真やら患部の写真やらを細かく写せるようでそれを見せてくれての説明
(先生・・・コレ無理な素人多いと思いますよ・・・・・的なめちゃくちゃグロテスクな写真ばかり)
「綺麗にとれましたよ〜ほら、ここが掘った骨の部分でね・・・・で、肉はここまで削ぎました・・・etcetcetc......」
まだテンパり中なのと、ゼイゼイ言ってるのと、ホッとしたのと、それによって脱力したのと、グロすぎて注視できないのとで
あまり先生の話が入ってこなかったんですが
耳鼻科領域のオペは見事完了した、ガンもちゃんと取ってますよ、今取った部分生検出してるけどおそらくちゃんと全て取りきりました。
と言われ、ほんとうにほんとうにホッとしたし、ずっと心臓の辺りに詰まってた大きくて重い石がストンと落ちたみたいな感覚でした。
このあと整形による再建もスムーズに進み、夜10時ごろ主人の5回目の手術は無事終了しました。