生検の結果・・・

2022年7月19日 生検の結果。

 

やはり下顎の骨にまで癌が達していました。

口腔がんで骨に達しているということは、この時点でⅣまで一気にステージが進むことになります。

そして今までのステージ1の舌ガンとは大きく異なり、一刻も早く次の治療へ進むことが必須になります。

 

入院中に何度か研修医くんに(主治医はほとんど姿を現さない)結果どうなったの?としつこく聞いていたのですが

なんだか変な態度ではぐらかしているのをめざとく察知し、これは・・・と薄々わかっていたのだけど。

 

そして。

 

「あまりに小さく切り取りすぎてね、マージン(安全域)が1ミリしかなかった場所があるんだよ」

と私たちを気遣っての優しさなのか、慣れからくる平常心(無心?)なのか

物凄く落ち着いた、なんでもないさ的な口調での主治医の説明。

 

「ステージ4だし、安全域もギリギリだったから、人によっては放射線とか化学療法を組み合わせるけど。

どうする?再手術で顎をごっそり取るというのもあるよ」となんともフランクな物言いで提案してくるR病院主治医。

 

「まあぼくは経過観察をおすすめするけどね。でも最後はあなたの選択です。さあどうします?」

さっきステージⅣの宣告を受けたばかり、気分も落ち込み、恐怖とどん底とどうしようという気持ちに襲われている中

次の治療を決めなくてはいけない。

 

診察室で突然にステージⅣを告知されたショック、そしてショックをまだ処理しきれていない状態で

次の治療への選択をしなければいけない癌患者さんたちの現実はほんとうに過酷で残酷だなぁと思います。

 

その場ではなかなか答えが出せず、とりあえずは主治医の意向に従い経過観察、という答えを出しましたが

この後あらゆるつてでさまざまな医療関係者とコンタクトを取り、話を聞き、悩み、

主人は「経過観察」という選択をしました。

 

「ぼくは主治医を信じようと思う。切った本人が、ぼくの口を開けて実際に中を見た主治医が、マージンは小さかったけど大丈夫というなら

ぼくはそれを信じる」と。

 

わたしがおもうこと

 

ここからは本当に一素人として、一個人としての意見・見解です。

また自分への啓発というか当時焦るあまりに自分達が犯したであろう小さなミスを覚えておくために、

またこれから同じような状況になる方がなんだかの参考にしてくださればいいなと思い書きます。

 

上記の一連の主治医の発言をうけてのわたしの心の声。

 

「いやいやいや・・・これってある意味一種、あなたの診断ミスにもなりうるのでは??

今この時代画像診断もCT,MRI,PETなどなど本当に色々とあるんだから、

手術する前にしっかりと患部の大きさなどを見極めて、計画練れなかったのかね??

普通は腫瘍がこういう大きさだから、マージンはこれくらいとって・・・と計画して術に臨むんではないのかね???

それがマージン1ミリだったよぉ〜だとぉ・・・・・」

 

と心の中でいっしょうけんめいツッコミをいれました。

(↑の中国語、しかもお医者さんに伝える場合の、遠回し・丁寧で婉曲的な言い方が思い浮かばず、現場では飲み込んでいましたが。)

 

そして主人もまた何も言いませんでした。

私がこのR病院へ通った日々(2022年7月から2023年4月まで)を思い出して強く思うのが

「この主治医はわたしたちが心を開いてなんでも話せたり聞いたりできる対象ではなかった」ということです。

 

主人は

人とのコミュニケーションが大好きな➕とても上手な人で、しかも人見知り・恥ずかしい・気おくれ、という言葉が辞書にない人なので

街中でもスーパーでも電車でもバスでもタクシーの運ちゃんとも、チャンスを見つけては誰かに話しかけ

(こう書くとただの変質者みたいですが…。

そういえばどこの病院でも同室になった人とは絶対に仲良くなって、ライン交換とかまでしてました。)

 

友達の数も、隠れ陰キャで人見知りマックスの私の50倍いや1000倍くらい、

ラインの登録数はマックスに達しそうな数、

毎日のように誰かが彼に人生相談と称して電話をしてくる、そしてそれにずっと答えているような、

「対人関係」においてはおそらくピラミッドの頂点にいるような彼が

 

この主治医だけに対してはびっくりするような引きこもり具合、陰キャっぷり。

人に質問したり話しかけたりするのに、こんなに遠慮して口籠もって圧倒されて、

コミュニケーションをうまく取れない彼をみたのははじめて。

 

そうさせていたのはまぎれもない、このR病院の医者でした。

こちらの話を、心配を、伝えたい思いを、なんというか・・・ぱっと机のホコリを払い除けるような感じで一蹴する・・・・みたいな?

 

お医者さんとはコミュニケーションが、信頼が大切、とよく聞きますが、

その観点から見ても私たちの選択は間違えていたのでは・・・と思えてしかたないのです。

 

さきほどの術前計画が不十分だったのでは??疑惑の話に戻りますが。

 

前回も書きましたがまずT大学病院からR病院のこの主治医へバトンタッチされて、手術の日程が決まるまでがとてもとても短かかったのです。(初診から3日後に手術)

 

この安全域のギリを切ってしまったという結果を見る限り、よくよく考えてみるとそんな短い期間できちんと手術計画が練られていたのか、そもそもガンを発見し、精密検査をしてくれた病院から持ち込んだ画像診断や資料はきちんとみてくれたのか、と

 

疑問が湧くんですね。せめて腫瘍の大きさなどをきちんと特定して欲しかった。そうすれば結果は大きく違っていたと思う、と。

 

早くしてほしい、でも計画は綿密に練ってほしい。

大きくは切りたくない、でも悪いところはちゃんとマージン込みで切ってほしい。

わがままです。そうです、超絶わがままです、わかっているんです。

 

そう確かにそんな都合の良い医療は存在しないのかもしれない。でも家族としては当事者としてはそう思ってしまう。

やるからには、引き受けたからには、できるって言ったからには、ちゃんと責任を持って望んでほしい、と。

 

 

今日のふぉもさ料理

5月は毎年台湾の最南部、屏東県でマグロ祭りがあります。

日本でも安く新鮮なマグロが食べられる場所がいっぱいありますが

機会があればぜひ台湾クロマグロ、食べてみてください!

 

東港漁港漁產品直銷中心

この海藻、こんな盛り盛りで100元でした!おうちでゆがいてポン酢で食べたらめっちゃ美味しかったです。

 

 

 

↓これはカジキを使ったものですが、台湾でポピュラーなこの魚フレーク。他にも豚肉などいろんな種類がでています。

こちらの人はサンドイッチの具にしたり、お粥にかけたりして食べます。

このフレークとキュウリと卵焼きをマヨネーズで海苔巻きにするとめちゃくちゃ美味なんです。一度おためしあれ!