今、東洋医学、ツボ、鍼灸、漢方薬が注目されています。

前回(2024.6.6) 薬の副作用と副作用解消法)で

西洋医学の薬は効果は大きいが、副作用も大きく、慢性的病気の治療には

問題の多いことをお伝えしました。

 

今回、痛風の痛み解消に、東洋医学、ツボの指圧が極めて有効

であった私の経験をお伝えします。

 

(痛風の発症と西洋医学での治療経緯)

 

今年の2月に、足親指の根元が赤く腫れあがり、強い痛みが出るようなりました。

尿酸値が9.5程度を放置していたためです。使用していた薬の生産が止まったためです。

ユリノ-ムと言う尿酸を下げる薬を服用し、しばらくして尿酸値は3.5に低下

痛みもほぼ消失しました。

ところが、1か月ほど経過した3月末に再び、痛風が発生して、足の親指だけでなく

左右の足指全体と足首までが赤く腫れあがり、前回よりも激しい痛みとなってきました。

尿酸値に大きな変化はなく、3~4程度です。

痛風は尿酸値が高くても、低くても、大きな変化があると起こりやすいとのこと。

ステロイドの点滴、静脈注射で痛みは減少、さらに痛み止めのカロナ-ルを服用。

西洋医学のステロイドは大変ありがたい薬で、短期的には耐え難い痛みを緩和してくれます。

しかし、痛みが完治するわけではなく、何度も使用を繰り返すこともできません。

 

カロナ-ルは朝、昼、夕三回、2週間に亘り継続するも痛みは継続しました。

その後、カロナ-ルはアレルギーの影響で中止した。

 

何かいい方法はないかと、ネットで調べたところ、東洋医学で、痛風に有効なツボがあることが判りました。

 

(東洋医学、ツボの効用)

 

有効といわれるツボは、①解谿(かいけい)、②太白(たいはく)、③行間(こうかん)の三点です。

 

①解谿:位置は足首全面、軽く曲げると中央部に出来る凹み。

    両足にある。

②太白:足親指の根元の側面の位置から踵に向けて、最初に凹んでいる場所。

    両足にある。

③行間:足親指と人差し指の骨の間。

    両足にある。

 

(効果的なツボの指圧、刺激法)

 

親指または人差し指を使って皮膚に直角に押します。根気よく朝夕2回、さらに痛みのある時に続ける。

息を吐きながら押し,吸いながら離します。ゆっくり5回程度繰り返します。

 

(何故効果があるのか?)

 

ツボ療法は直接尿酸値の低下に作用するわけではありません。

関節部分に、尿酸の結晶が析出していて、それが痛みの原因となっています。

その結晶を溶解消失させることは容易ではありません。

 

ツボを刺激することで、周辺の血液、リンパなど体液の循環を良くする

ことにより析出している尿酸結晶が、徐々に溶解していくと考えられます。

 

(私の実行結果)

 

4月、5月と痛風は続きました。耐え難い痛みはないが、歩行時足首が前に折れると痛みが強くなり

びっこを引きながら歩く状況が続いていました。

5月31日から、上記のツボ指圧を開始し、6月中頃から痛みは無くなり、

今もその状態が続いている。

 

時間の経過による自然治癒ともいえるが、ツボ指圧が有効であったことは間違いありません。

 

東洋医学は、その効果のメカニズムが西洋医学の観点からも解明されてきました。

痛風の治療のみならず、種々の不調の改善に、東洋医学を活用しましょう。

 

皆さんもご存じの通り、芭蕉は三里(さんり)に灸すゆるより、松島の月まず心にかかりて…と言っていますが

奥の細道の旅では、やはり灸をすえたのではないでしょうか。

日本人は昔から東洋医学に頼て生活してきました。