(薬の効果と副作用)

 

現代医学の薬は、種々の病気からの回復に多大な貢献をしています。

抗生物質、ステロイド薬など極めて有用な薬で多くの人々がその恩恵をうけています。

その反面、必ず副作用を伴うので、適切な使用が大切です。

例えば、抗生物質は細菌性の感染症に有効ですが、腸内細菌のバランスの乱れ

を引き起こします。

スギ花粉アレルギ-は1950年頃まではほとんどなかったが、それ以降増加して

大きな社会問題となっています。この原因は、1950年以降、抗生物質が多用され、現代人の腸内細菌のバランスが乱れてきたことにあると言われています。

腸内細菌学者、東大名誉教授、小柳津広志氏の見解です。

 

花粉の少ない杉に植え替える対策が検討されていますが、本末転倒、人間の腸内細菌の改善が

必要です。それは食生活の改善で可能です。本ブログ(2024.3.26)でも紹介済みです。

私のスギ花粉に対する Ig-E抗体は4年前に、2レベルでしたが順次減少し昨年、0レベルとなり

アレルギ-症状は全く起こらなくなりました。

 

(多種類の薬の長期にわたる使用の弊害)

 

抗生物質やステロイド以外の一般的な薬でも、長期に亘る使用や、多種類の薬併用が必要となってくると、

副作用の弊害が大きくなります。

 

歳を重ねると、病気の数も多くなり、かかる診療科が多くなります

医師は自分の担当科に応じて薬を処方するので、全体として薬の数が増加します。

通常、医師は症状に変化が起こらない限り、その薬の使用を継続します。その結果、薬の数が増加するのです。

私は80歳を過ぎて、9種類の薬を服用した時期がありました。

 

原因不明のアレルギ-症状、舌や顔面の浮腫が、月に数回起こる症状に悩まされていました。また、肝機能の低下も指摘されてきました。

かつて、卵や大豆で食物に起因する浮腫が起こりましたが、こちらは腸内細菌の改善により完全に解決しており

食物アレルギーではありません。

 

原因は薬の副作用にあると推定し、かかりつけ医と相談の上、問題のありそうな薬を中止

最小限必要な薬3種類に限定した結果、浮腫の起こる回数が

大きく減少し、5月は1回にとどまりました。そのうちに

起こらなくなると感じています。

 

更に、肝機能も正常範囲に回復しました。

 

(副作用の解消法)

 

薬を中止することが、唯一の副作用解消法です。

 

現代医学の薬は、慢性の病気を完治させることはできません

慢性の病気は、生活習慣の改善、食事の改善などにより、うまく付き合っていく事が大切です。

私個人的には、今、長期にわたり使用される、糖尿病薬、高血圧治療薬、コレステロ-ル治療薬、胃液逆流防止薬などが問題と考えています。医薬品業界のドル箱となっている薬もあり、医者が継続する

理由の一つになっているかもしれません。

 

東洋医学には可能があると思いますが、現在知識不足です。今後の調査検討したいと思います。

 

 

では、具体的に何故9種もの薬が必要となっていたかを、経過を追って説明します。

興味のある方だけお読みください。(重要なことは上述の通りです)

 

私の病歴と薬服用の経過

1978年:胃がんで胃全摘出、以後①パリエット(胃酸抑制)、②カモスタット(膵炎の薬)服用

1989年:尿道結石、以後③ウラリット(酸性尿改善)服用

2023年:心房細動、以後、④リクシアナ(血栓防止)⑤ア-チスト(心臓)、⑥エンレスト(血圧)服用

2023年:クインケ浮腫、以後、⑦ベポスタチンベシル酸塩OD(アレルギー抑制)服用

2024年:痛風、以後、⑧カロナ-ル(痛み止め)、⑨ユリノ-ム(尿酸排泄)服用

 

製薬メーカ-発行の各薬の説明、副作用欄には、ほとんどの薬に、顔面浮腫、血管浮腫、眼、唇の腫れ

発疹、蕁麻疹、浮腫等の記載があります。

更に、多くの薬に、肝機能障害、ALT,AST,GOT上昇の記載があります。薬は肝臓で分解され排出されるものが

多いので当然です。

更に、尿酸値に上昇もあります。長期にわたり使用しないの記載がある薬もあります。

 

幸い、私のかかりつけ医は、当方からの申し入れに理解を示して、特に必要と思われる

心房細動関連の薬のうち、リクシアナとアーチスト、さらにアレルギ-防止のベポスタチンベシル酸塩

は継続し、他は中止することに同意してくれました。

他に、痛風のユリノ-ムは当面継続となっていますが、間もなく中止できると思っています。

 

(薬の数の削減は元の病気へ如何に影響したか?) 

胃酸抑制、膵炎の薬を止めても、特に症状は出なかった。

血圧についても変化はなかった。

長年の間に症状は回復したと考えられる。

また、医師は安全を見て、予防的に薬を処方したとも考えられる。

漫然と薬を継続することなく、定期的な投薬見直しが必須です。

 

 

薬を3~5種類以上飲んでいる人は、医師とも相談の上、是非見直してください。

ご当人が高齢者の場合には、周りの人々、子供、孫、配偶者等が協力してあげてください。

 

快適な生活が復活すこと間違いありません。

 

 

 

先日の新聞に、和田秀樹先生著、「70歳を過ぎたら、飲んではいけない、薬とサプリ

と言う本の広告が出ていました。

まだ読んでいませんが、広告の内容から「健康になるために飲む薬が、かえって

害を引き起こす」ことが記載されており、私の経験と全く同じであり、

その内容と、発表時期が同じであることに驚きました。