♪ Andante ♪ -15ページ目

♪ Andante ♪

風の向くまま、気の向くままに……

3月の終わり、
蕾が綻んだと思ったら
あっという間に、満開近い七分咲き。
花の咲く時期は
年々早まっているようですが、
少しずつ花の増えていく、
この季節ならではのお楽しみまでが
遠のいてしまったような寂しさを感じます。


先日、リカレント学生仲間を中心に
ささやかな演奏会を持ちました。
一緒に参加してくれた若い方達は、
遊ぶ暇も惜しんで
音楽に月日を捧げてきたかたばかり。
それはもう素晴らしい演奏でした。
彼らはほぼ私の同期入学生だったので、
「19年(入学)組すごいよねー」
と自画自賛し合いました😅。
(いきなり同期会とも言う)


一方で、リカレント仲間の演奏には
別の意味での凄みを感じました。
出会ってから六年、
前回の演奏会からは四年になります。
その年月、彼らがどれほどの努力を払ってきたか、
如実に感じることができたのです。
技巧的には若い方達と比ぶべくもないのだろうと思います。
でもお一人おひとりの来し方が滲み出るようで、
音楽の深みが増しているな……と。
リカレントの方達は皆さん私より年上ですが、
努力はやはり裏切らないのですね。

実は、私自身は今回演奏はせず、
代わりに若い友人達に作品初演をお願いしました。
卒業年次に作成した作品なのですが、
弦楽四重奏曲で、自分では演奏できないのです。
学生時代にも都合三曲、
自作自演で演奏させていただいたので
処女作という訳ではないのですが……、
やはり大変な記念になりました。
完全に自分から離れたところで
作品が演奏されているのを聴くのは初めての経験です。
幸せな感動と、畏れ多さと綯交ぜの十数分でした。
快く演奏をお引き受けくださったカルテットの方々には
感謝の言葉しかありません。

締めの挨拶をして下さった長老さまが
後で仰いました。
「僕、今日心残りが一つあるんだ」
「何ですか?」
「カルテットの時、アンコール!って叫ばなかった😢」
「アンコールの用意ありませんよ」
「あの最後の……第四楽章か?」
「あぁ、はい」
「あれあれ!もう一回聴きたかった」
……お気に召していただいたと言うことかしら💦。


上を見ればキリがない。
それでも、今しか咲かない花がある。
七分とあらば七分なりに
咲き誇ってみたいものですね……